そんなワガママに答えてくれる、現状ほぼ唯一のガジェット、wena wrist。
先日思わず購入し、そのうちちゃっかりレビューでもしようと思っていたのですが、その前にどうしても伝えたいことがあります。
wena wristでe-pass登録出来た(笑) pic.twitter.com/UnzwMeTJi7
— ねろ (@_nrtn) 2018年11月20日
以上です。
有難うございました。
そもそもwenaって?
SONY(の傘下スタートアップ)が開発したスマートウォッチです。
とは言うものの、スマート機能はバンド部に集約されており、ウォッチは完全にアナログ時計というイカした逸品になっています。
スマートフォンと連携してアクティビティトラッキングや通知を送ってくれる他、felicaチップを搭載しているので限定的ではありますがおサイフケータイの機能も使えます。
これが重要な点で、現在felicaを搭載するスマートウォッチはwena wristとApple Watchしかありません。
Apple WatchはiOS端末でしか使用できないため、Androidユーザーがスマートウォッチでおサイフ機能を使おうと思うと、wena wristしか選択肢がないことになります。
今回はそんなwena wristでe-passが使えたよ、というそれだけのブログなので、「Apple Watchユーザー」「おサイフケータイが使える端末を持っている人」「KONAMIの音ゲーをプレイしない人」「別にスマートウォッチでe-passを使う必要性を感じない人」には何の用事もありません。
キャッチーなタイトルを付けてすみませんでした。
どう使えば良いのか
wena wristをアーケード筐体のe-pass読み取り部にタッチするだけです。
おサイフケータイでe-passを使ったことがある方なら分かるかと思いますが、筐体にfelicaチップをタッチすることで各端末のfelicaチップに仮想的なe-pass番号が割り振られ、e-passの引き継ぎが可能になります。
正直、手続きはおサイフケータイと全く一緒なのでここを見た方が早いです。
当然おサイフケータイ搭載端末と全く同じを挙動をしますので、PASELIも使えます。
アナログ腕時計にしか見えないwenaでスマートにゲームを始めたら、後ろに並んでいる人は失禁間違いなしです。
スタート時点で差を見せつけてやりましょう。
まあ、バンド(手のひら側)を読み取りリーダーに付けるのはかなり難しく、相当不格好になるのですが……。
余談
wena wristの電子マネー機能は非常に使い勝手が悪いことで有名です。
一番普及しているであろうSuicaは使えませんし、かろうじて使えるEdyもセットアップに必ずiOS端末が必要だったり、Androidユーザーはクレジットカードでのチャージが出来なかったり…。
駄目元でタッチしたら使えてしまったe-passですが、これはKONAMIの適当さが良い意味で働いたと言えるでしょう。
そもそも、e-passはfelicaが必須要件という訳ではありません。
e-passの読み取りリーダーは従来の物理e-passカードを読み取る時、「Felica(NFC-F)」でも、「NFC-A/B(海外で主流の非接触規格 中華スマホにもこれは大体乗っています)」でもなく、物流の読み取りタグなどに使われるらしい「NFC-V」という規格を読み取っています。
このNFC-Vとおサイフケータイ(Felica)搭載スマートフォンの読み取りを両立させるため(か、どうかは分かりませんが)、e-passのサービスはおサイフケータイとは完全に独立し、あくまでもFelicaチップに反応するに過ぎないものになっています。
そのため、大人の事情で制約にがんじがらめにされたwenaのFelicaチップでもあっさりと通してもらえたのでしょう。
中華スマホに限らず、国内スマホでもFelicaを搭載していないものはそこそこありますし、6s以前のiPhoneやroot権限を取得した端末でもwenaなら関係なく仮想e-passを使うことが出来ます。
流石にそのためだけにwenaを買うのはおすすめしませんが、購入する機会があれば試してみて下さい。