怠惰なゆっくり

怠惰なゆっくり

諸々のアウトプット(アフィなし)

MENU

【実機?レビュー】Audi TT(8S)、あばたもえくぼなかわいいカー

こんにちは。

今回はちょうど一年前に買った車のレビューをします。

Audi TTです。

年式はなんとなく伏せますが、8S/1.8TFSI/2WDにSラインパッケージが付いている他はどノーマルです。

とはいえ、このブログはオタクくんがデジタルガジェットをよちよちして喜ぶものなので、車の話もそんな感じでやっていこうと思います。車オタクの皆さんには物足りないものになるであろうこと、ご了承ください。

この車を買うまで

いきなり自分語りで恐縮ですが、Audi TTは免許を取った頃からの憧れでした。

当時、最初の車としてエアコンが壊れて内装の剥がれたTT 8J(先代)を買おうか真剣に迷ったりもしました。

先代モデル(画像はイメージです)

結局、かなり地に足付いた選択として最初の車は2006年生まれのSUBARU レガシィ BLEにしましたが、それでもTTにはいつか乗りたかったです。

初代_nrtnカー。いい車でした。

会社員になり、レガシィも転居に伴い手放しましたが、なんかがんばって働いていたら認定中古車くらいであればTTが買えそうな感じになってきて、ディーラーに行ってみたところ買ってもいいよと言われたので(?)、いよいよ購入することに。

試乗もした上で、ナビに難がある(後述)ので特定の年式かつ、グレーの個体を狙いました。オタクはグレーが好きだから。

ファーストインプレッション

か~~~~~~~~っこいい!!
異論は認めますが、少なくとも外装に関しては本当にかっこかわいい。車体色もこだわったので、大満足です。
もう1年乗ってますが、この見た目に関しては未だにかっこええなあ…と思います。

購入したてなのでステッカーが…

お尻はこんな感じ。まあるくてかわいいねえ。

TTは初代からデザイン優先のモデルで、アイコニックな丸みが世代を経て薄れているという声もありますが、私は適度に現代化されててかっこいいと思います。
まあそんなの最終すべて好みなんですが、それでも分かりやすくかっこいい車だなーと思っています。

ちょっと汚いのはご容赦ください

内装はこんな感じ。
現行モデルな車にしてはスイッチ等でゴテゴテしておらず、スタイリッシュでいい感じだと思います。シフトレバーがレバー然としているのもいいですね。

内装で一番目につくのは、やはり座席中央部にナビモニターが無いこと。TTのナビは運転席のスピードメーターがある画面と一体化しており(バーチャルコックピット)、独立したナビは設置されていません。
これのお陰でセンターコンソール周りが空前のすっきりさになっていて見た目は最高です。ただまあ、使い勝手については後ほど詳述します…。

TTは2ドアクーペですが、2+2として一応後部座席もあります。
見ての通り完全に緊急避難用です。実用上は一応小柄な人が一人、1時間乗るくらいなら無理なくいけます。二人乗るのはさすがに非人道的かな…。
なお取扱説明書には身長140cm以上の人は乗せるなと書いてありました。ハーフフット用?

とはいえ無いよりは全然マシで、ある時は荷物置き場、止むに止まれぬ時には一時的な座席として結構活躍しています。

トランクは意外と広く、開口部も大きく開くので使い勝手はいいです。後部座席を倒せば1.5mの観葉植物も運べました。

トノカバーは本当に邪魔

いいところ

 デザイン

しつこいようですが、この車は本当に見た目がイカしています。

大口グリルとヘッドライトに代表される現代的なエクステリアはもちろん、内装を見てもデザインにものすごく比重をかけている出来です。

例えば、この車のエアコン吹き出し口は円形にデザインされ、コントロール時は円の中心にあるスイッチとその外縁を回転させます。風向は吹出口の外縁をなぞって調節。

余計なボタンを極力排除し、TTのアイコンである円形を各所にあしらう工夫がされています。

全体的な内装は結構プラスチッキーで、しっとり高級感のある仕上がりという訳ではないのですが、楽しく運転する上でチープさを感じさせないデザインに仕上がっていると思います。

 

ただし。

このデカいダミーダクト。

これだけは本当にダサい。

本当に。

 燃費

この車、やけに燃費がいいです。

前のレガシィがまあまあ大飯ぐらいだったので基準がゆるくなっているかもしれないですが、普通の街乗りでもリッター11kmは割りません(街乗りではコンフォートにしています)。

北海道で高速道路を流していたときにはリッター17kmが出てさすがに笑いました。

まあリッター17kmはさすがに特殊な状況とはいえ、この手の車にしてはかなり地に足付いた燃費です。2WDかつ下位エンジン(1.8L)の嬉しい誤算です。

 まあまあはやい

私の車は1.8TFSIかつ2WDなので、エンジン馬力という意味ではTTの中でもかなり下位のグレードです。
が、日本の公道を普通に走るだけなら充分すぎるほど早いです。気合を入れて踏まないと出足は軽にも負けますが、それでいいんじゃないですかね、別に。

走行モードをダイナミックにすると変速タイミングがクイックかつステアリングがぐんと重くなり、車内にそれっぽいエンジン音が響くようになります。着座位置が低いこともあってかなり体感速度は速く感じられるので、下手に飛ばしすぎなくていいかもしれません。
実用速度としては東関東道120km/h区間の追い越し車線でも不足を全く感じない程度なので、必要十分以上です。

よくないところ

そんなかわいいかわいいTTですが、もちろんよくないところもあります。

ただ、乗れる人数が少ないとかそういった点はクーペを選んだ時点で承知しておくべき点なので、購入前とのギャップを感じた点を中心にご紹介します。

 ナビ ド使いにくい

えー、筆頭にして最大なのがこれです…。

TTの先進的なバーチャルコックピットになんの不満が?という向きもあるかとは思いますが、これ本当に使いにくいです。
いや、ただ使いにくいというのは語弊があって、バーチャルコックピットそのものは見やすいし使いやすいです。ただし、絶対にセンターディスプレイを置換するものではないと思います。

TTのバーチャルコックピットはステアリングのボタン、もしくはセンターコンソールのボタンから操作します。

センターコンソール

まず、センターコンソールの方は全く使い物になりません。
右ハンドル車なので必然的に左手で操作した結果、それで動くのがドライバーディスプレイというのがまずもって難しすぎます。左利きの方ならいざ知らず…。
で、仕方ないのでステアリングで操作しますが、ナビに目的地を設定してみましょうか。

当然ナビはドライバーディスプレイにあるので、タッチ操作は出来ません。ステアリングのダイヤルをカチカチ、カチカチ、カチカチカチ、カチ、カチカチカチカチカチカチ、カチカチ……………。
ちなみに、中央のセンターコンソールで指でなぞっての文字入力も可能なので、左手人差し指の繊細さに自信がある方はこの円の上で餃、と入力してみてください。
Audiはアジアでしか使われていないローカル文字には興味がないようです。

※音声入力も付いてますが、もちろんアホです。

 

…という経験を試乗の段階でしていたので、買う車を探す時にはCarplay/Android Auto(スマホを車と接続して、車載ナビとして使う機能)に対応している年代、というのを必須条件にしていました。

※TT 8Sは前期型と後期型があり、前期型はCarplay/Android Auto非対応なので、これから買う方は気をつけてください。

で、Carplayを使えば万事解決と思うじゃない?

なんか・・・・・・画面小さくない?

残念ながらこれがCarplayの最大サイズです。あと、CarplayiPhone側の機能なので当然ですが、スマホライクなタッチ操作に最適化されています。なのでステアリングボタンとの相性はかなり悪いです。
……でもまあいいんです、画面は一応見れるし、Carplayの機能は全部動作してるし、いいんです、これで…。

ボケが

 

ちなみに、一応擁護しておくと、ナビ以外の各種機能は使い勝手も問題なく、ナビも目的地入力に成功さえすれば非常に分かりやすい案内をしてくれます。UXがカスなだけです。

バーチャルコックピットそのものは運転中にも見やすく素晴らしい機能なので、やっぱりセンターにタッチ対応のメインディスプレイがあった上で使いたいですね。それなら同乗者も見れるし。

 デイライト ド眩しい

ヨーロッパの法規に則っているらしく、最近のAudiの車はエンジンが入っている限りデイライトが消せません。

デイライト自体はかっこいいし、消せないのはもう仕方ないんですが、いかんせんこれがすごく眩しい。

iPhoneのナイトモードが働いているので、参考程度に

これ、ヘッドライトは消灯してデイライトのみの状態です。

当然車検は通ってるので基準値以下なんでしょうが、多分軽トラの劣化したハロゲンライトより全然明るいと思います。

しかも…

テールランプも常時点灯です。

これじゃヘッドライト点灯と変わらんじゃん!?

なんで・・・どうしてこんな・・・・・・。

正直実害は無いんですが、アイドリングしたままの一時停車の時に、周りが眩しくないかすごく気になります。あと普段から「日中なのにヘッドライト付けてうぜえ車だな」と周囲の車に思われてそうで怖い(オタク)。

現実的な話としては、無駄にバッテリーを疲弊させてないか心配です。

消すにはコーディングしか無いっぽいんですが、認定中古の保証が切れたら嫌だしなーで放置してます。トヨタ式(停車中に限りデイライトを消せる)にしてくれたら文句ないんですが…。

 静粛性はない

前2つに比べたらどうでもいいんですが、TTはスポーツクーペ(実態はともかく)なので仕方ないとは思いつつ、思っていたよりもこの車はうるさいです。

特にロードノイズが割と大きく、路面からの突き上げを感じやすいこともあって、グランツーリスモ的使い方には向いていないかもしれません。

まあ、履いてるタイヤの問題もあると思いますけどね。

 何かが壊れたら…怖い

認定中古を買った所以でもあります。

ぼくのTTはトランスミッションに7速湿式DSG(細かいことは割愛)が載っているんですが、これがまー壊れる(らしい)。ほんとに壊れる(らしい)。そんで壊れたらほぼ100%載せ替えで100万近くかかることもある(らしい)。

マジで怖い。

とりあえず、Audiの認定中古は最大5年の保証を付けられ、トランスミッションは保証対象なので、なんとか5年以内に壊れてほしいです。それか一生壊れないで; ;

壊れないまま保証が切れたら…乗り続けるか、真剣に考えないといけないですね。

でもTTはかわいいよ

そんな感じで1年間乗ってきたTTですが、なんだかんだ言って最高に気に入っています。

先日帰省時に現行型のアクアに乗ってきましたが、ドアを閉めた瞬間から感触が違いすぎて一刻も早くTTに乗りたくなっていました(でも燃費いいし出足早いし人も載せれていい車だった)。

通勤には一切使わないし、駐車場代も保険もかなり痛手で金のかかる趣味ですが、でもこの車に乗ってあちこち出かけられるのは本当に楽しいです。

認定中古の保証のこともあるし、正直ライフステージが変わったときに乗り続けられる車でもないのですが、ひとまずいまはTTに乗って人生をやっていこうと思います。

 

オススメ。