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「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」と「ドコモ 5Gギガホプレミア」を組み合わせて最強になれるか?

2ヶ月ほど前に引っ越して来たピカピカの我が家だが、電話線の配管割れのせいで光回線を引き込めないらしい。

ほぼ完全在宅勤務の自分にとって、これは水道が通っていないよりもキツい。

という訳で、これを買いました。

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埃がすごくて申し訳ない。ちなみに、下に写っているのはWi-Fi6対応のTP-Link製ルーター。そもそも固定回線が開通しなかったので、今はおしゃれなオブジェとして余生を全うしている。

2021年4月8日にUQ WiMAXauから発売された、Samsung製5G対応モバイルルーターGalaxy 5G Mobile Wi-Fi」である。

スマホ命名規則に慣れているとGalaxyブランドである事しか分からない冗談みたいな名前だ。しかしこれが正式名称なので仕方ない。

基本的にはUQ WiMAXauモバイルルーター向けプランで抱き合わせ販売するための端末だが、今回は本体だけを購入した。

挿れるSIMはdocomoの「5Gギガホプレミア」。こちらも今年の4月から始まった新プランで、月々7315円(税込)払うと通信量の上限無く4G、5Gを利用出来る。

類似のプランはSoftbankauにもあるものの、このプランはテザリングの通信量にも上限が無いのが見どころである(Softbankauの類似プランはテザリングのみ月間30GBが上限)。

UQ WiMAXも通信量に上限は無いと謳っているが、あちらは3日間で15GB以上通信を行うと最大1Mbpsの速度制限が入るため、正しい意味で無制限にデータを使えるモバイル回線は現状「5Gギガホプレミア」のみと言えるだろう。

どうしてこんな事に…

実際のところ、私は「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」購入前から本プランへMNPし、テザリングで平均4台ほどの機器を繋げて在宅勤務やらウマ娘やらをしていた。何故なら、固定回線を引き込めなかったからだ。泣ける。

仕事ではMicrosoft Teamsを使うので、1日平均大体5GBは確実に消費する。ちょっと油断して動画を見たりすれば10GBに達する日もあるだろう。ちなみに私は5月1日にPS5専売の新作ゲーム『Returnal』をダウンロード購入してしまい、60GB消費した。

 

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5Gギガホプレミアのデータ消費量。ちなみに契約開始は4月の10日あたりだ。

人によってデータの消費量は変わるだろうが、スマホのみで通信するならいざ知らず、PC数台をテザリングで賄うとなれば3日間で15GBはあまりにも厳しい制限である。

固定回線を廃しモバイル回線のみで生きていきたいならば、やはり「5Gギガホプレミア」一択だ。

私は現在iPhone12 miniをメイン端末としてしようしているが、5GギガホプレミアのSIMを挿しているのは「Pixel 3a」。そこからテザリングスマホ1台、PC3台、PS5へ飛ばしていた。

これはiOSテザリング機能が貧弱なこと、同時に複数台テザリングをすると端末がかなり熱くなり、バッテリーがヘタることからであったが、スマートフォンである「Pixel 3a」は当然2.4Ghz帯のWiFiしか飛ばすことが出来ない。

回線速度自体はテザリング経由であってもそこまで悪くは…まあ、無い。

しかし、唐突に通信が不安定になり、時には途切れる事もままあった。トラフィックが大きくなるとPixel 3aの背面が本当に持っていられないくらい熱くなるため、その辺りが関係していると思われる。

という訳で、「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」である。

・5Ghzによる通信の高速化

・放熱、通信の安定

辺りが購入の動機だ。なお私の家はドコモの5G圏内ではない為、5G下での利用について今回は触れられない事を明記しておく。

モバイルWiFi専用機として生を受けたからには、この回線弱者にも光を齎してくれると信じたい。

実機を見ていく

とにかくGalaxy 5G Mobile Wi-FiとドコモSIMの相性が気になる方には申し訳ないが、まずは実機をレビューする。そういうブログなので。

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販売カラーはホワイトのみ。正面から見れば、3世代くらい前のタフネススマホにしか見えないデザインである。

5.3インチのディスプレイはモバイルルーターとしてはかなり巨大で、操作性もスマホ同様だ。

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サイズ比較のため、横にPixel3aを置いてみた。

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しかし、5000mAhのバッテリーを搭載するとは言え、本機の厚みはかなりのものだ。

146mm x 76mm x 10.9mm、203gの筐体はスマホのつもりで持つとかなりずっしりしているのが分かる。

とは言え、常時手に持って使うものでは絶対に無いので、サイズ感としてはモバイルルーターとしては大きめ程度で済むだろう。

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当然背面にカメラは無いが、代わりにNintendo Switchライクな頼りないスタンドが付いている。

背面はプラに細かな溝が刻まれており持ちやすい。指紋が付きにくく快適な一方、ポケットなどに入れると服の繊維が溝に嵌り汚れやすいのが少し気になった。

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本機の側面には充電用のType-C、電源ボタン、SIMトレイの他には何もない。

あくまでモバイルルーターなので当然ではあるが、これだけスマホっぽいにも関わらず音量ボタンはおろかスピーカー穴すら無いのはある意味新感覚で面白い。

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画面は完全にGalaxyのOne UIを搭載したスマートフォンだ。

ただし、右画像にあるような画面がランチャーとなっており、通常のスマートフォンとして使用することは出来ない。また、当然ながらナビゲーションバーにもタスクボタンは用意されていない。

通知領域を引き出す、ロック画面のカレンダーに予定を追加する、なども出来ず、あくまでルーターとして用意された画面をOne UI上で操作することになる。

ちなみにスクリーンショットも撮れない。撮っても端末外に持ち出す手段が無いが…。

UQ WiMAXルーターらしく、直近3日間での通信量を表示するインジケーターがプリセットされているのが分かる。

同時接続はWiFiテザリング10台+USB接続1台の最大11台。

安定した通信が必要な端末に対してはUSB接続をすると良いかもしれない。

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設定はこの画像に表示されているものが全て。簡素だ。

余計な機能がオミットされているお陰か、操作のレスポンスも良く快適。

この端末は税込22000円モバイルルーターとしては少し高めなのだが、ここまでスマホライクだと何だか安い買い物だったような気がしてくる。

これってもしかして病気ですか?

いよいよドコモのSIMを挿れる

一通り端末を触って満足したので、いい加減ルーターとしての本領を発揮して貰おう。

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どうでもいいのだが、付属のSIMピンが何となくダサい。

ダサい方が付属品で、ダサくない方がiPhoneの付属品だ。

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SIM入れ替え直後。

イマイチ分かりにくいが、届くはずの無い5Gがビンビンな時点で正常でないことが分かる。

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慌てず騒がず、左上のハンバーガーボタンからAPNを追加する。

システム設定の中には無いので分かりにくいかもしれない。

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再度再起動すると、ドコモの電波を拾うようになる。

接続先のデバイスも正常にインターネットアクセスを取得していた。

この端末は購入してそのままだったが、やはりルーターに関してSIMロックはされていないようだ。

端末単体購入をするにはauショップに足を運ぶ必要があるが、気軽に他社SIMを挿せる。

何より、UQ WiMAXじゃないので3日間15GB制限が無いルーターに表示されたデータ使用量のインジケーターを見て勝ち誇った気分になれるのだ。

お楽しみのスピードテスト

まずは、Pixel3aに5GギガホプレミアのSIMを挿し、2.4Ghzで通信をしていた時のものから。

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画像1枚目はPixel 3a本体での結果。今回の基準となる。

画像2枚目はテザリング先のiPhone12 mini。…正直、結構速い。

時間帯のせいか今回はそもそもの回線速度が奮わなかった。

しかし、これまでの経験から、調子の良い時は4Gで90Mbps前後は出るものの、テザリングについては常時40Mbpsくらいで頭打ちだった印象だ。

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こちらも同様にPixel 3aからテザリングされているデスクトップPCでの結果。

iPhone12 miniと大差ない結果となった。

 

では、Galaxy 5G Mobile Wi-Fiではどうだろう。

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iPhone12 mini、デスクトップPCで両方ともかなり速度が向上した。

ただし、デスクトップPCについては最初にPixel 3aで記録した速度を超えており、この数分で単に帯域が空いただけの可能性もあるが、ここではGalaxy 5G Mobile Wi-Fiのアンテナ感度のお陰という事にしておく。その方が嬉しいから。

その後も何度か記録したところ、やはり上掲の速度前後で推移しているので、5Ghz帯で通信している恩恵は多少なりともありそうだ。

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通信速度以上に、本体の発熱が少なく電池保ちが明らかに良いことが嬉しい。Pixel 3aはあのままだと発火していたと思われるので、今後は涼しい部屋で労ってあげたい。

また、接続デバイスの管理も容易だ。

モバイルルーターらしく屋外へ持ち出し、人型WiFiスポットになって友人に貸し出すのも良いだろう。ただし、屋外で5Ghzは使えないが…。

私にとって一番重要だった通信の安定性については、しばらく使ってみないと分からないので今回は保留としておく。覚えていたらいつか更新します。

おわりに

そんな訳で、Galaxy 5G Mobile Wi-Fiにドコモの5GギガホプレミアのSIMは挿せるし、恐らく現状でかなり最強に近い存在にもなれる事が分かった。

もしあなたの生活圏がドコモの5G圏内であれば、この比ではない快適生活が送れることだろう。

いつかは本機を持ってドコモの5Gを浴びに行きたいが、屋外では5Ghz接続が出来ないので、あまり恩恵に預かれないような気がしている。

2年ほどすれば私の家も5G圏内になると思われるのでその日を楽しみに待とう。いや、2年後も固定回線が無かったら発狂しているな。

 

Galaxy 5G Mobile Wi-Fi自体は22000円と、クオリティを考えればかなりリーズナブルな商品だが、ネックとなるのはUQ WiMAXauでしか購入出来ない点だ。

家電量販店などでも扱ってくれれば、割と売れると思うのだが…。

現状Galaxy 5G Mobile Wi-FiにドコモのSIMを挿したければ、中古で本機を購入するかauショップで店員と丁々発止のやり取りをする他無い。

 

ともあれ、本機 + ドコモ 5Gギガホプレミアの組み合わせは、転勤族や固定回線が必要なほどトラフィックが無い家族にとって悪くない選択肢と言える。

どちらも今年の4月に始まった/発売した製品だが、5Gが一層普及すれば、本当に固定回線が不要な時代がやって来るのかもしれない、と予感させる組み合わせだった。

 

 

 

私はメイン回線をギガホプレミアにMNPしたので、Galaxy 5G Mobile Wi-FiにSIMを入れていると電話が取れない上メッセージも届きません。

やらかした。

 

おしまい。