怠惰なゆっくり

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諸々のアウトプット(アフィなし)

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Oneplus6 Qualcomm CrashDumpModeからの復旧

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Oneplus6はProjectTribleの対象機種なので、ROM焼きの手順が旧機種と異なります。

ちょっとミスるとこの『Qualcomm CrashDumpMode』にブチ込まれてしまうので、復旧方法をメモしておきます。

非常に簡単なので焦らずやっていきましょう。

 

準備

 

ここからfastboot ROMをダウンロードします(通常ROMとは異なります)。

バージョンはlatestにしておけば間違いありません。

ダウンロード出来たら解凍して、PCのCドライブ直下に解凍したフォルダを配置して下さい(どこに置いても良いんですが、フォルダのパス名に日本語が入っていると上手くいかないので、直下をおすすめします)。

 

作業手順

 

1.とにもかくにも、fastbootモードに入る必要があります。

電源ボタンとボリュームボタン下を長押しして下さい。

もしくは、adb環境を構築したPCと接続して、 adb reboot boot loader で入れます。

 

2.fastbootモードに入れたらPCと接続し、先ほど解凍したフォルダの『flash-all.bat』を起動します。

 

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batファイルが起動し、しばらく待てば再起動まで全て自動でやってくれます。

もし上手くbatファイルが動かない場合は、フォルダのパスに日本語が含まれていないか確認してみて下さい。

 

 

なお、データはinternal storageを含め完全に消えます。

ROM焼きの際は手順とバックアップの確認をしっかりしましょう。

 

全アーケード音ゲーマーはwena wristを買え

中華スマホでもおサイフケータイが使いたい!

そんなワガママに答えてくれる、現状ほぼ唯一のガジェット、wena wrist

先日思わず購入し、そのうちちゃっかりレビューでもしようと思っていたのですが、その前にどうしても伝えたいことがあります。

 

 

以上です。

有難うございました。

 

 

 

そもそもwenaって?

 

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SONY(の傘下スタートアップ)が開発したスマートウォッチです。

とは言うものの、スマート機能はバンド部に集約されており、ウォッチは完全にアナログ時計というイカした逸品になっています。

スマートフォンと連携してアクティビティトラッキングや通知を送ってくれる他、felicaチップを搭載しているので限定的ではありますがおサイフケータイの機能も使えます。

これが重要な点で、現在felicaを搭載するスマートウォッチはwena wristApple Watchしかありません。

Apple WatchiOS端末でしか使用できないため、Androidユーザーがスマートウォッチでおサイフ機能を使おうと思うと、wena wristしか選択肢がないことになります。

 

今回はそんなwena wristでe-passが使えたよ、というそれだけのブログなので、「Apple Watchユーザー」「おサイフケータイが使える端末を持っている人」「KONAMI音ゲーをプレイしない人」「別にスマートウォッチでe-passを使う必要性を感じない人」には何の用事もありません。

キャッチーなタイトルを付けてすみませんでした。

 

 

どう使えば良いのか

 

wena wristをアーケード筐体のe-pass読み取り部にタッチするだけです。

おサイフケータイでe-passを使ったことがある方なら分かるかと思いますが、筐体にfelicaチップをタッチすることで各端末のfelicaチップに仮想的なe-pass番号が割り振られ、e-passの引き継ぎが可能になります。

 

e-amusementサイト はじめての方

 

正直、手続きはおサイフケータイと全く一緒なのでここを見た方が早いです。

当然おサイフケータイ搭載端末と全く同じを挙動をしますので、PASELIも使えます。

 

アナログ腕時計にしか見えないwenaでスマートにゲームを始めたら、後ろに並んでいる人は失禁間違いなしです。

スタート時点で差を見せつけてやりましょう。

 

まあ、バンド(手のひら側)を読み取りリーダーに付けるのはかなり難しく、相当不格好になるのですが……。

 

 

 

 

余談

 

wena wrist電子マネー機能は非常に使い勝手が悪いことで有名です。

一番普及しているであろうSuicaは使えませんし、かろうじて使えるEdyもセットアップに必ずiOS端末が必要だったり、Androidユーザーはクレジットカードでのチャージが出来なかったり…。

駄目元でタッチしたら使えてしまったe-passですが、これはKONAMIの適当さが良い意味で働いたと言えるでしょう。

そもそも、e-passはfelicaが必須要件という訳ではありません。

e-passの読み取りリーダーは従来の物理e-passカードを読み取る時、「FelicaNFC-F)」でも、「NFC-A/B(海外で主流の非接触規格 中華スマホにもこれは大体乗っています)」でもなく、物流の読み取りタグなどに使われるらしい「NFC-V」という規格を読み取っています。

このNFC-VとおサイフケータイFelica)搭載スマートフォンの読み取りを両立させるため(か、どうかは分かりませんが)、e-passのサービスはおサイフケータイとは完全に独立し、あくまでもFelicaチップに反応するに過ぎないものになっています。

そのため、大人の事情で制約にがんじがらめにされたwenaのFelicaチップでもあっさりと通してもらえたのでしょう。

 

 中華スマホに限らず、国内スマホでもFelicaを搭載していないものはそこそこありますし、6s以前のiPhoneやroot権限を取得した端末でもwenaなら関係なく仮想e-passを使うことが出来ます。

流石にそのためだけにwenaを買うのはおすすめしませんが、購入する機会があれば試してみて下さい。

 

Oneplus6をBootloader unlockしてTWRPを導入してカスタムROMを焼いてMagiskを導入してTwitterをするまで

Oneplusと言えば国内キャリア端末は元より、XiaomiやSamsung端末と比較してもあれこれ弄るのが圧倒的に楽なのが売りの一つです。

という訳で、折角なので手元のOneplus6に(Oxygen OSへの不満は一切無かったのですが)カスタムROMを焼いてみた備忘録を書き残したいと思います。

 

参考にして頂く分には構いませんが、何か問題が発生しても私は一切関与出来ません…。

あと、かなり適当にやっているので多分無駄が大いにあります。

 

また、rootを取るまでの手順をより初心者向けにまとめた記事もありますので、必要に応じてご覧ください。

 

nerrorist.hatenablog.jp

 

 

事前準備

 

準備するファイル

 

ファイルの保存先を[PC]、[端末(Oneplus6本体)]に分けて示します。

[端末]の場合、Oneplus6のrootフォルダ付近に自分で分かりやすいようフォルダを作って置いておくといいでしょう。

 

また、機種やOSによりその時々で必要なファイルのバージョンが異なってくるので注意して下さい。

 

 

TWRPイメージ [PC]  インストールZIP [端末]

 

https://forum.xda-developers.com/devdb/project/?id=27466#downloads

有名なカスタムリカバリ、TWRPの準備です。

公式TWRPではなく、フォークしたblu_sparkバージョンを使用します。

上記URLから「twrp」とあるものをダウンロードして下さい(カスタムカーネルも一緒に置いてあるので、間違えてDLしないよう注意)。

基本的にはlatestバージョンをDLして問題ありません。

.zipと.imgがありますが、.zipは[端末]、.imgは[PC]にDLして下さい。

ZIPファイルは解凍しません。

 

Magisk関連 [端末]

 

https://forum.xda-developers.com/apps/magisk/official-magisk-v7-universal-systemless-t3473445

 

rootを取らない人は必要ありません。

.zip、.apkを入れておきましょう。

同時にアンインストーラーもDLして端末に置いておけば、非rootしやすくていいと思います。

 

焼きたいROMのZIPファイル [端末]

 

カスタムROMを導入せずOOSのままrootを取る人は不要です。

ちなみに、今回は『Havoc OS』を焼きます。

焼くROMによって操作は大きく異なりますので、焼きたいROMに応じてしっかり調べて下さい。

 

Open Gapps [端末]

 

The Open GApps Project

これもカスタムROMを入れない人には不要です。

最低限のGoogle関係のアプリ、サービスを入れるための有名パッケージなので、これも端末に入れておきます。

入れるOSのバージョン、使用する機種に合わせてDLするOpenGappsを選択して下さい。

 

Unbrick Tool [PC]

 

https://forum.xda-developers.com/oneplus-6/how-to/guide-mega-unbrick-guide-hard-bricked-t3796051

まず無いとは思いますが、一連の操作でOneplus6が高級文鎮と化した時の最終手段です。

これが必要なレベルで端末を殺されるとは思いにくいですが、DLに途方もない時間がかかるので転ばぬ先の杖でDLしておくといいでしょう。

 

 

準備すること

 

ADB環境の構築

PCでADB、fastbootを操作できる環境を作ります。

 

nerrorist.hatenablog.jp

 

難しいことは特に無いので、上の記事を参考に構築して下さい。

 

端末のバックアップ

 

一番最初のBootloader Unlockでデータが全て吹き飛びますので、悔いの無いようにバックアップを取りましょう。

 

 

 

実際の作業

 

Bootloader Unlock

 

PCと端末をUSB接続した状態でスタート。

念の為コマンドプロンプトから adb devices

でadb環境が正常に構築出来ているか確認しましょう。

 

1. 開発者向けオプション→OEMロック解除、高度な再起動 を有効化

2. 電源ボタン長押し→ブート を選択

これでfastbootモードが起動します。

3. コマンドプロンプトから fastboot devices を入力

問題なければ fastboot oem unlock

本当に?と聞かれるので音量ボタンでYesを選択して、電源ボタンで決定。

データが消去され、アンロックが完了します。

電源を入り切りする度に警告画面が5秒間出るようになりますが、これは仕様なのでご心配なく。

 

TWRPの導入

 

アンロックが正常に完了するとAndroidのセットアップ画面に戻りますので、全部スキップします。

この段階で事前に準備したファイルのうち、端末に置かなければいけないものを全て端末内に移動させましょう。

USB接続したPCから作業すると楽です。

 

1. 高度な再起動、もしくは電源を一度切ってから電源ボタン+音量キー上でfastbootモードに入る

2. コマンドプロンプトから[PC]に入れた『TWRPの.imgファイル』を実行。

手順としては、cドライブ直下にTWRPの.imgファイルを入れたフォルダを作成して、そのフォルダをShift+右クリックすることでPowerShellコマンドプロンプト)を開くのが楽です。

そうして開いたコマンドプロンプトで念のため adb devices を入力してから fastboot boot -.img を入力しましょう。

「-.img」の部分はDLした.imgファイルの名前をそのまま入力して下さい。

バージョンによって異なるので今回は記載しません。

3. 自動的に再起動の後TWRPが起動

4. Installメニューから事前に端末に入れておいたTWRPの.zipファイルを選択し、インストール

5. 再起動することで、今後はリカバリーモードを選択するとTWRPが起動するようになる

 

カスタムROMの導入

カスタムROMを入れない方は飛ばして下さい。

また、カスタムROMによって操作が異なりますので、ここは適宜置き換えて読んで下さい。

今回はひとまずHavoc OS v2.0について記載します(記載している操作は全てTWRP上で行います)。

なお、HavocOSが必要とするStockROMは既に入っているものとします。

 

前述の通りリカバリーモードを起動すればTWRPが立ち上がりますので、高度な再起動からリカバリを選ぶか、電源を切ってから電源ボタン+音量キー下(fastbootとは操作が異なります)でリカバリーモードを起動して下さい。

 

1. TWRPを起動し、wipe

2. InstallからHavoc OSの.zipファイルを選択し、インストール

3. InstallからTWRPを再インストールし、Reboot

4. InstallからOpen Gappsをインストール

これでGoogle関係のサービスがHavoc OSに追加されます。

5. Rebootして完了

 

Magiskの導入

 

1.TWRPを起動

2. Installから「Magiskの.zipファイル」を選択し、インストール

3. 通常のRebootを行う

4. ストレージに入れた.apkファイルからMagiskのアプリを通常インストールして、必要ならアップデート

5.おわり

 

 

 

以上

 

これで終わりです。

 

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(カスタムROMのお陰ですが)Pixel3限定のDigital Wellnessも動きます




無事Havoc OSが動き、これで安心してTwitterが出来ます。

本当に簡単に出来ちゃうので、Oneplusと暇をお持ちの方はお試し下さい(改めて責任は負えませんが)。

 

【第4夜】「ゲーミングスマホ」という概念

nerrorist.hatenablog.jp

 

先日ここ2年ほどのスマートフォンのトレンドを紹介しましたが、ここに入れられなかったトレンドの一つが「ゲーミング」です。

スマートフォンの性能が向上し、より美麗で複雑なゲームがスマートフォンでリリースされるようになり、そのせいでスマートフォンに要求される性能が上がるという謎の循環の結果生まれた新しい概念がこいつ。

とは言え、スマートフォンにおいて搭載出来るチップセットの選択肢はほとんど存在しないため、単純な性能面でゲーミングPCのように差別化を図るのは難しいのですが、その点は各社工夫を凝らしています。

その辺りなんとなく見ていきましょう。

 

※ちなみにですが、ほぼ全てのゲームにおいてこの記事にあるスマートフォンよりも「iPhoneXS」シリーズの方が安定して動くのは間違いないです。ただ、やっぱり性能だけがゲーミングスマホの特色ではないので、まあそういうことで。

 

 

Razer Phone

 

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ゲーミングスマホブームの火付け役はこの端末。

2017年11月に発売されたこの端末は、名前もロゴもビンビンに主張しているように、ゲーミングPC/周辺機器メーカーの「Razer」が自前で作った初のスマートフォンです。

チップセットには当時android最新ハイエンドの「Snapdragon835」を採用し、物理メモリは8GBという正に「Razer」らしい最強性能を詰め込んでいます。

しかし、「Snapdragon835」はSONYの「XperiaXZpremium」や「GalaxyS8」も採用する一般的なハイエンドSoCで、ゲーミングPCで言う「GeForce GTX1080Ti」のようなハイエンドGPUとは異なり、ただ搭載しているだけで存在感を発揮するものではありません。

それでは何が「RazerPhone」を「ゲーミングスマートフォン」足らしめているのかと言えば、性能面以外の「Razer」が蓄積してきたゲーミング周辺機器のノウハウでしょう。

 

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ディスプレイには5.7インチのSharpIGZO液晶を採用し、そのリフレッシュレートは120Hzに達します。

勿論アプリ側が120Hzのリフレッシュレートに対応していなければ意味がありませんが、多くのゲームメーカーと提携することで、「ポケモンGO」や「FFXV ポケットエディション」、「Titanfall:Assault」などのアプリで120Hz駆動を実現しています。

 

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もう一点特筆に値するのは存在感を遺憾なく発揮するフロントステレオスピーカー。

フロントステレオスピーカーを採用するスマートフォンというのは意外と少なく、国内で発売したモデルだと「AXON 7」、「Xperia」シリーズ、「Galaxy S9」などがぱっと浮かびます(iPhoneはステレオスピーカーですが、下部スピーカーが本体底面にあるため横持ち時などにくぐもってしまいます)。

見た目にもインパクトのある「RazerPhone」のステレオスピーカーはかなりの音量を出してくれます。

 

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一方でイヤホンジャックは非搭載。

音のズレが致命傷になり得るゲームでは問題大有りですが、その代わりとして大容量(4000mA)のバッテリーと排熱性能を手に入れています。

イヤホンジャックがない代わりに付属するイヤホンジャック変換ケーブルはRazerロゴ入りのイイヤツになっているので、何とかこれで手を打って…といったところでしょうか。

 

価格も7万円前後とかなり安めに抑えられています。

ソリッドな見た目も相まってゲーミングだけに特化している訳ではなく、こだわりを持って選べる端末でしょう。

 

なお、今年10月にSoCを「Snapdragon845」に載せ替え、カメラ機能と発光機能を強化した「RazerPhone2」が発表されました。

 

 

Black Shark

 

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言ってしまえば大人しめだった「RazerPhone」とは打って変わって、次のスマートフォンは見るからにキワモノな「BlackShark」です。

中華の大手スマートフォンメーカーXiaomiが出資しているBlack Shark Technologyから2018年4月に発売されたこのスマートフォン

性能面では世代最新の「Snapdragon845」と「6GB/8GB」の物理メモリを搭載し、時代最高峰を詰め込んでいます。

 

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そんな「BlackShark」の一番の特色はやはり液冷システムでしょうか。

「Snapdragon845」は前世代の「835」の正当進化ハイエンドSoCなのですが、発熱が「835」よりも大きいのが問題になっていました。

この液冷システムの採用により、CPUの排熱効率が最大20倍にもなるそうです。

まあ、実際にはヒートパイプとヒートシンクを採用しただけのエセ液冷なのですが、スマートフォンに組み込む機構としては新しい取り組みな上、効果もそこそこあるようなので良しとしましょう。

 

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また、スマートフォンで3Dゲームをする上で一番の障壁になる操作性についても、純正のコントローラーアタッチメントで対策しています。

 

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背面のド派手なX字もただの飾りではなく巨大なアンテナになっており、安定した通信環境を提供してくれます。

独自のゲーミングモードを搭載するなど、ハードウェア・ソフトウェアの両面とも完全にゲーム特化の端末と言えます。

 

価格は「RazerPhone」よりも更に安い4万円前後。

 

Black Shark Helo

 

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上記BlackSharkの後継機が今年10月に発表されています。

SoCや各種機能は無印からそれほど変わらず、主な特徴としてはRAM10GBのオプションが存在する点です。

スマホに10GB、いる…?という気持ちもありますが、ゲーミングとあるからには最高スペックを追い求めたいのが人情ってものです。

 

Red Magic

 

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「Red Magic」はトランプ政権とのドタバタが話題になった「ZTE」から今年4月に発表されたゲーミングスマートフォンです。

 

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めちゃめちゃに派手な背面が目を惹きます。

背面隅に存在するスリットから熱を逃し、真ん中のLEDはビッカビカに光ります。

RAM6GB、ROM64GBの最下位バージョンが約4万2000円と非常にお手頃ですが、その理由はSoCにあります。

発売当時の最新ハイエンドSoCは「Snapdragon845」ですが、「Red Magic」に搭載されているのは1世代前の「Snapdragon835」です。

ちょっと上でゲーマーなら最高のスペックがいいとか言ってしまいましたが、「835」でも十二分に現行のスマホゲームを快適に遊べます。

とりあえずゲーミングスマートフォンを使ってみたいという人向けの入門機としては最適でしょう(光りますし)。

 

 

ROG Phone

 

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ASUSから今年10月に発売されたスマートフォンです。

ASUSと言えばゲーミングブランド「ROG」シリーズや、スマートフォンでは「ZenFone」シリーズを展開するなど、ゲーミングスマートフォンを発売するのも頷ける会社です。

 

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Snapdragon845だとか8GBRAMだとかは今更言うまでもないと思いますので割愛します…。

 

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リフレッシュレート90Hzの有機ELディスプレイを搭載する他、コントローラーのL/Rキーのように機能するセンサーを本体側面に備えています。

昨今流行のFPS/TPSでは特にこのトリガーキーが重視され、無理やりキーを追加するアタッチメントが販売されるくらいですから、この機能は便利でしょう。

 

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USB-C端子が側面にも用意されているため、充電しながら横持ちでゲームを快適にプレイ出来ます。

 

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そんな「ROG Phone」の一番の見所は実は拡張性にあります。

側面のUSB-C端子を活用し、言わば「Moto-Mods」のような追加アタッチメントを装着出来るのです。

上記のREROACTIVE COOLERは冷却機能を強化し、充電中のプレイでもCPUを強力に冷やしてくれます。

 

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某スイッチのようにコントローラーを追加するアタッチメントもあれば…

 

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なんと画面をもう一つ追加し、DSのようにしてしまうアタッチメントまであります。

ASUSがこのスマートフォンに掛ける並々ならぬ情熱が伝わってくるとともに、携帯ゲーム機の終焉もむべなるかな…と言った所です。

 

そんなゲーミングスマートフォンの集大成とも言える「ROG Phone」ですが、なんと日本市場への投入がほぼ確定しています。

これまで出てきたゲーミングスマートフォンは一つも国内では正式販売しておらず、技適も無いため「ROG Phone」が国内で発売すれば勿論ゲーミングスマートフォンとしては初めてのこととなります。

11月16日に発表予定なので、果たして価格がどうなってしまうのか空恐ろしくもありますが、まあ楽しみにしておきたいところです。

それにしても、ニッチ端末の「ZenFone AR」を突然日本で発売したり、ASUSは何かしら日本市場に思い入れでもあるのでしょうか…。

 

 

 

死ぬ前にChromeの拡張機能を3個だけ紹介したい

21世紀のネットサーフィンを乗り切るための必須拡張機能を3個だけ、真面目に紹介します。

 

1円の得にもなりませんが、皆さんの笑顔が見られれば僕はそれでいいので…。

 

 

さよなら全角英数

 

chrome.google.com

 

シンプルにwebページの全角英数を半角に置き換えてくれるだけの拡張です。

日本のwebサイトは狂人が作ったとしか思えない全角モリモリのものが多いので、この拡張なしには怖くてインターネットに打って出ることも出来ません。

メモリ使用量もかなり少ないので、全角英数に親を殺されたことがある人にはマストでしょう(まあそんな人はとうに使っていると思いますが…)。

 

 

Keepa

 

chrome.google.com

 

これも有名な拡張で、Amazonの商品ページに価格推移を表示してくれるものです。

 

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こんな感じに、今の値段が果たして高いのか安いのかがひと目で分かります。

中華製品にありがちな、元値を極端に高く設定し80%オフで販売しているような商品も簡単に見抜いて優越感を得られるスグレモノです。

 

 

Session Buddy

 

chrome.google.com

 

この拡張機能は定期的に現在開いているタブを保存し、時系列順に並べてくれるものです。

 

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こんな感じ

 

手動でのバックアップも可能なので、「一旦別の作業をしたいけど、今あるタブは閉じたくない」時や「このタブをセットで後で見返したい」という時に便利です。

また、僕は「名前は思い出せないけど前見たアレ、もっかい見たいな」という状況になることが非常に多いので(名前が分からないので検索履歴で検索できない)、この拡張で時系列順に遡って探したりします。

閲覧履歴を保存するわけではなく、一定時間消さなかったタブだけが保存されるので、必然的に重要度の高いものが残りやすくて便利です。

 

 

おまけ

 

本当は拡張機能を5個紹介するつもりだったのですが、うち2つが既にストアから消えていた(…)ため、かなりシンプルになってしまいました。

という事で、便利は便利なのですが必須ではないものもちょっとだけ紹介したいと思います。

 

 

uBlock Origin

 

chrome.google.com

 

有名どころのアドブロッカーで、「AdBlock」なんかの対抗馬です。

従来のアドブロッカーよりも軽快かつかなり強力に広告を排除してくれます。

導入方法はその辺りにいくらでも転がっているのでそちらを見ていただくといいと思います。

便利ではありますが必須に入らなかったのは、そもそも僕が広告ブロックにそこまで心血を注いでいないので、基本的に使っていないせいです。

 

 

Wikiwand

 

 

chrome.google.com

 

Wikipediaをより見やすいレイアウトに変更してくれる拡張機能です。

 

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これが

 

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こうなります。

カスタマイズも豊富でかなり便利になるのですが、Wikipediaをあまり使わないという人には無用の長物なので選外です。

 

 

 

大体こんな感じでしょうか。

拡張機能は消費メモリと相談して節度を持って使いましょう。

 

 

 

 

 

 

【第3夜】10月に発表予定のスマホ多すぎ問題

読書の秋、食欲の秋、スマホの秋という事で、今年の秋もスマホ各社が死ぬほどスマホを出します。

スマホ発表のタイミングとしては、1月のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー アメリカで開催される家電の見本市)、2月のMWC(モバイル・ワールド・コングレス スペインで開催される携帯電話関連の発表会)、9月のIFA(国際コンシューマ・エレクトロニクス展 ドイツで開催される電気技術の展覧会)などが有名で、各イベントの前後で数多くのスマートフォンが発表されます。

ただし今年10月についてはちょっと異例で、毎年9月に発表される新型iPhoneに対抗するため、大手メーカーがiPhoneの発表会の直後に自社製品の発表会を設定し、結果10月に大量のスマートフォンが発表される事になるのです。

そのため、特にイベントがないにも関わらず10月内でスマホの発表会がバラバラに開催されるため、一般コンシューマーとしてはかなり分かりにくい状況となっています。

 

という訳で、個人的な備忘録も兼ねて10月に発表予定のスマートフォンをまとめてみようかと思います。

抜けてても許してね。

 

 

10月3日 Sharp

 

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IFAで展示された試作機

 

SharpAQUOSと言えば自社製液晶パネルIGZOですが、10月3日に同社はIGZO液晶ではなく、初の自社製OLED(有機EL)を搭載したスマートフォンを発表します。

現在スマートフォン向けの小型有機ELパネルはSamsungやLGといったメーカーがほぼ独占している状況のため、10月3日に新型AQUOSが発表されれば唯一の国内産有機ELを搭載したスマートフォンとなります。

 

10月3日 LG

 

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10月3日に発表されるのは1機種ではありません。

韓国LGは9月26日に世界で初めて5つのカメラを搭載する『LG V40ThinQ』の発表を予告しました。

発表の予告というとややこしいですが、公式の発表会は10月3日に開催されます。

5つのカメラの内訳は背面がトリプル、インカメラがダブルという構成になります。

実用性のほどは確かではありませんが、ワクワクする機種なのは確かです。

 

10月9日 Google

 

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10月9日にはGoogleの公式スマートフォン『Pixel 3/3XL』の発表が予定されています。

 

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輸送中に盗まれ、ロシア人リーカーの手元に渡ったとされる実機 マジで?

 

 

このスマートフォン、マジで?というほど事前リークが出回っており、発表前ではありますが全貌がほぼ全て判明しているため、一部では「Googleがリーク対策で出回らせたフェイク端末では?」という説がまことしやかに囁かれているほどです。

 

 

既に日本市場への投入が確定しているため(Google公式スマートフォンの日本市場への投入は2015年のNexus6P以来)、人によっては有力な乗り換え候補となりそうです。

 

10月10日 Razer

 

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左は旧RazerPhone 右が未発表RazerPhone


ゲーミング機器などで有名なRazerが昨年発売した『RazerPhone』は高リフレッシュレートのIGZOパネル、8GBの物理メモリといったゲーム特化スペックでゲーミングスマートフォンのトレンドを作りました。

そんな『RazerPhone』の後継機種が10月10日に発表される見込みです。

リークされたレンダリング画像からは見た目の大きな変化は見て取れませんが、同社がゲーミングキーボードなどに仕込んでいるChromaLEDでビッカビカに光るようになると予想されています。

 

10月11日 Samsung

 

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10月11日にはSamsungが『Galaxy A』シリーズの新作と思われる機種を発表します。

ティザー画像より、背面に4つのカメラを装備したミドルレンジスマートフォンになるのでは?と予想されています。

仮に背面に4つのカメラが搭載されればもちろん世界初なので楽しみなところ。

ちなみに、大穴でSamsungがずっと「出すぞ出すぞ…」と言い続けている折りたたみスマートフォンという説もありますが…まあどうでしょうね。

 

10月16日 Huawei

 

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10月16日にはHuaweiがハイエンドラインの『Mate20』シリーズを発表します。

『iPhoneXS』に搭載されている『A12 Bionic』と同じ7nmプロセスルールの最新SoC『Kirin980』と、同社の『P20pro』に続いて背面に3つのカメラを搭載する、正真正銘のフラッグシップモデルとなる見込みです。

レンダリングには指紋認証センサーが見当たらないため、『FaceID』のような顔認証システムか画面内指紋認証センサーの搭載が噂されています。

 

10月17日 OnePlus

 

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これは正式発表ではありませんが、化粧箱のリークから10月17日にインドでOnePlus社の最新機種、『OnePlus6T』が発表される見込みです。

 

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同様に化粧箱の情報から滴型ノッチ、画面内指紋認証、デュアルカメラの搭載などが予想されています。

 

 

 

以上、とりあえず覚えていただけの発表予定を列挙しました。

スマートフォンメーカーはハイエンドラインだけでなくロー~ミドルの製品も含めると膨大な数のスマートフォンを毎月発売しています。

しかし(Aシリーズになると思われるGalaxyはともかく)ハイエンドラインスマートフォンが一月の間にこれだけ発表されるのはかなり珍しいので楽しみですね。

【第2.5夜】ねえ!!世界のスマホ市場で何が起きてたの!? 後編

nerrorist.hatenablog.jp

 

前回の続きです。

 

2017年(後半) 奴が来る

 

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UlefoneF1/MAZE Alpha/AXON7

2017年前半の勢いそのままに、中華メーカーを中心にベゼルレス端末がリリースされていきます。

 

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遂にはベゼルレストレンドを生み出した張本人でもあるXiaomiが、「縦長画面、悪くないな」という事で自らセルフカバー(?)し、『Xiaomi MI MIX2』という縦長3辺ベゼルレス端末をリリースします。

 

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OnePlus5/5T

中華の有名ブランドOPPOの子会社、OnePlusもトレンドを追いかけます。

OnePlus5という以前に発売していた端末をブラッシュアップし、縦長ベゼルレスかつカメラ性能を向上させた5Tを発売し、これは日本でもかなり(一部で)話題になりました。

 

 

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Samsungも負けじと『Galaxy S8』をブラッシュアップし、更なる大画面と待望のデュアルカメラを手に入れた『Galaxy Note8』を10月に発売し、2017年の話題を掻っ攫っていく…かと思われたのですが。

 

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『iPhoneX』が来ます。

ここまで読んで頂ければもうお気づきと思いますが、『iPhoneX』は縦長画面・ベゼルレス・デュアルカメラという2017年のトレンドを全て集約した上に、『Essential Phone』にあった「ノッチ」を採用することでギリギリまで画面比率を高めた端末でした。

それに加えニューラルネットワーク専用のエンジンを搭載したSoCを採用し、「AI」というワードを前面に押し出しました。

エンドユーザー的にも『X』はAppleiPhoneの連綿と続いてきたデザイン哲学を大きく変えてきたのが目に見えて分かる端末でしたが、業界的にも化物端末だった訳です。

 

こうして激動の2017年は『X』が攫っていく形で過ぎました。

 

順位 メーカー シェア
1 Samsung(韓) 21.6
2 Apple(米) 14.7
3 Huawei(中) 10.4
4 OPPO(中) 7.6
5 Xiaomi(中) 6.3
その他 39.5

https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS43548018

 

そんな2017年の世界スマホシェアはこちら(ソースが変わっているので集計方法が変わっている可能性があります)。

Appleのシェアが僅かに下がり、2016年に世界7位だったXiaomiが5位に上がって来ています。

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Xperia XZ1

国内では年末にSONYがこのような端末を出していました。

トレンドに乗るのが必ずしも良いことではありませんし、XperiaにはXperiaなりのニーズや哲学があるのは分かりますが…まあガラパゴスだなあと言った所です。

 

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AQUOS R Compact

ちなみに、かつてはかなり時代遅れの端末をリリースしていたAQUOSの同時期のモデルがこちら。

Sharpが鴻海に買収されたことでAQUOSにも台湾資本の介入が入り、まだ歪ながらノッチと3辺ベゼルレスの採用など、多少はトレンドに追いつこうという姿勢が見えます。

 

 

2018年 もっと画面がほしい!

 

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さて、『iPhoneX』が業界とコンシューマーに衝撃を与えたという事は、つまり後追いが現れるという事です。

 

2018年、トレンドの口火を切ったのはASUSの『ZenFone5(2018)』です。

縦長液晶、(X型の)ノッチ、そして丁寧に背面デュアルカメラの配置まで『X』に寄せています。

ですが丸パクリという訳ではなく、ZenFoneのお家芸同心円状の背面デザインを採用し、ASUSなりのAI機能も実装しています。

 

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LGが5月に発表した『LG G7 ThinQ』も同様のノッチを備えています。

もちろんデュアルカメラを搭載するのですが、『G7ThinQ』の一番の特色は側面のボタンです。

音量ボタンの下にGoogle Assistantを起動する専用ボタンがあり、ハードウェアレベルでAIとの提携を押し出しています。

 

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一方、世界シェア1位のSamsungは独自の方向性で進化します。

『GalaxyS9/S9+』ではノッチを採用せず、『S8』と同様の前面デザインになっています。

『S9+』はデュアルカメラを搭載し、Samsung独自のAIアシスタント『Bixby』を始めとした様々なAI機能など、しっかりトレンドは狙い撃っている手堅い端末です。

 

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F/1.5,F/2.4

ちなみに無印『S9』のカメラはシングルですが、絞りが物理的に動く可変絞りを採用することで明所暗所問わず安定した撮影が出来るワクワク仕様になっています。

 

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『MI MIX』、『MI MIX 2』を世に出したXiaomiはノッチこそ無いものの背面デザインが相当『X』に寄った『MI MIX 2s』を発売。

 

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なお、その後しっかりノッチを搭載した『MI8』を発売しました。

『MI8』は『X』同様指紋認証無し、生体認証はFaceID(もどき)のみという事で、見た目については本当に『X』ライクです。

上位モデルの『MI8 Explore Edition』は画面内指紋認証を搭載した意欲作です。

 

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ノッチまとめ

その後も『iPhoneX』ライクな端末は色々発売されましたが…(どうでもいいですが中央のOnePlus6は今の私の端末です)

 

決定版はこれです。

 

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日本でもCM打ちまくり、『Huawei P20 Pro』です。

極小ノッチ、縦長画面、『X』ライクな背面カメラと2018年のトレンドを取り揃えていますが、その背面カメラはなんとトリプルカメラ。

2016年の『Huawei P9』から始まったライカとの協業がここで一つの完成形を見たと言えそうです。

カメラもAI機能を存分に活かし、SNS受けする味付けと話題です(味付けされすぎとの意見もありますが、現代のスマホの使い方にはしっかり合致していると言えます)。

また、ベゼルレスを追求する一方でどうしても縁が残る下アゴの部分を有効活用し、前面に指紋認証センサー兼ホームボタンを設置したのは英断でしょう。

Huaweiは国内ではsimフリー端末しか販売していなかったのですが、『P20pro』ではわざわざ国内向けにおサイフケータイを搭載し、docomo専売で売り出すという力の入れようです。

どうでもいいんですが高嶺の花子さんというドラマを流し見していたら登場人物の使っているスマホが全部これで笑っちゃいました。遊戯王とかヴァンガードの世界かな?

 

そんなこんなで、2018年のトレンドの決定版は『P20 pro』で決まりかな…と思っていたら、まだありました。

 

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正確にはP20とほとんど同時の発表ですが…


vivo NEX』というこのスマートフォン、特色はもちろんにょきっと飛び出したインカメラです。

 

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『X』のような「ノッチ」デザインはベゼルを少なくするための工夫でしたが、ダサいという意見もそれなりにありました。

それに対するvivo(これまた中国のスマホメーカー)の回答がこれです。

画面内にインカメラを一切載せず、必要なときだけ電動式インカメラがせり出して来ます。

更に指紋認証は画面内埋め込み、フロントスピーカーは搭載せず、画面が振動することで音を出す「Screen Soundcasting Technology」を採用するなど、異常なまでのベゼルレスへのこだわりが感じられます。

ちなみにこの端末が発表されたのはサッカーワールドカップの時期なのですが、vivoがめちゃくちゃにスポンサードしていたのでフィールドがvivoの広告だらけで試合が全然頭に入ってきませんでした。

 

このようにノッチに頼らず画面占有率を上げるアプローチを取ったのはvivoだけではありません。

 

 

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中国OPPO社の『OPPO FIND X』が殴り込みをかけてきました。

早速仕組みを見てみましょう。

 

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そう、『FIND X』は端末上部がそのままスライドしてカメラが出てきます。

指紋認証は搭載せず、『iPhoneX』や『MI 8』同様顔認証のみになるのですが、ということはつまりロックを解除する度にこのギミックが発動するわけです。

 

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しかも背面カメラも同様のギミックでせり出してくるので、通常時は画面も背面もまっさらな状態になります。

持ってないので分かりませんが、この背面は得も言われぬ美しさらしいです(OPPOのロゴの主張が激しすぎる気もしますが、まあ持ってないので…)。

 

「カメラがモーターでせり出してくる」なんてむちゃくちゃギークでニッチな端末のような気がしますが、意外とこの仕組みは業界に波及します。

 

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Huaweiのサブブランド『honor』は『FIND X』同様のスライド式端末『honor MAGIC2』の登場を予告しました。

 

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そして『honor MAGIC2』が発表された同日、何度も出てきた中華メーカーxiaomiのCEOが、Huaweiに先を越されて悔しかったのかSNS上でこの画像を公開します。

ベゼルレスのはしり『MI MIX』シリーズの次世代機、『MI MIX3』だと目されるこの端末も『FIND X』同様の機構を備えているのが分かります。

 

 

順位 メーカー シェア
1 Samsung(韓) 20.9
2 Huawei(中) 15.8
3 Apple(米) 12.1
4 Xiaomi(中) 9.3
5 OPPO(中) 8.6
その他 33.2

https://japan.cnet.com/article/35123382/

 

そんな2018年第2四半期の世界スマートフォンシェアがこちら。

もちろん第2四半期限定のデータのためiPhoneの新機種の発売などはないのですが、それにしても遂にHuaweiAppleを抜いて世界2位に躍り出ているのが目に付きます。

シェアやここまでのおさらいを見ても分かるように、スマートフォンのトレンドは最早中国メーカーが作り、中国メーカーが回していると言っても過言ではない状態です。

OPPOやHuaweiといったメーカーは一部日本にも進出していますが、未だにキャリアがスマートフォン販売の大部分を掌握している日本ではこれらのトレンドはほとんど入ってきていません。

 個人輸入しようと思えばまあいくらでも出来るのですが、法律的にもグレーオブグレーだったりサポートは当然受けられなかったりと、中々不自由な状況になっています。

 

以上ここ2年のトレンドをざっくりまとめてみました。

今回登場した端末はどれもメーカーの技術の粋を集めたもので、1端末1ブログ書けるようなものばかりなので全然内容が書き足りないのですが、はてブの無料プランがパンクしてしまうのでこれくらいにしとこうと思います。

他にもAI、有機EL、ゲーミングスマホといった色々なトレンドがあったり、紹介してない端末が無限に存在したりします。

おいおいちょっとずつ書けたらいいなと思うのですが、面倒くさかったらやりません。

 

 

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XperiaXZ2/XZ3 XZ3には期待してます