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インターネットから栄養を得ているオタクが引っ越すときに見るページ ~固定光回線の選び方~

インターネットから栄養を得ているオタクの皆さん、こんにちは。ここを見ているということはきっと引っ越しを検討しているのでしょう。

ここでは主に身内オタク向けに、インターネット固定回線についてなるべく平易に詳しく解説しようと思います。

ゲームやTwitter、dアニ、Twitterなどを高速回線で𝑃𝑙𝑎𝑦するオタクくんにとって固定回線は水道よりも重要なインフラですが、その実固定回線は意味不明な契約と小難しい技術用語が絡み合った魔窟のような業界となっています。

オタクくんがそんな魔窟でわるい業者に騙されたら悲しいので、順を追って固定回線の選び方を説明していく所存です。かなり長くなると思いますが、必要な部分だけを読んでもらえると幸いです。

注意

※固定回線は紹介インセンティブが大きいので、全般的な回線の解説かと思いきや特定の固定回線に誘導するサイトが世に跋扈しています。この記事は完全ノンアフィで僕の偏見に基づいて解説していくので、安心してくださいね(?)

※それと、本記事では”アパートへの入居”に限定して話を進めます。なぜなら、オタクくんが所帯を持って戸建てに引っ越すことなどありえないからです。長くなりすぎるしね。

①新居が決まったらまずやること

部屋選びの段階でも構いませんが、まずは入居する物件の既存設備を確認しましょう。管理会社、不動産屋に聞くのが早いですが、正直不動産の人が固定回線事情に精通しているとは限らないので気をつけましょう…。

大きく分けて、アパートの場合以下のような状態であることが多いです。

  • a. 部屋内まで既に固定回線設備が導入されている(部屋に光コンセントがある)
  • b. 部屋内までは導入されていないが、物件には固定回線用設備がある
  • c. 部屋にも物件にも既存設備が無い
  • d. 既に光回線が引き込まれ、家賃の一部等に光回線料金が組み込まれている

この内、dの方はここでおしまいです。大家や管理会社が既に光回線をサービスとして入居者に提供している場合、独自契約は不可能ではないものの、特に賃貸では難しい場合が多いです。往々にしてそういった場合はあまり帯域に余裕のない回線が強制的に契約されているので、快適な環境かどうかはなんとも言い切れないですが、とにかく入居直後から固定回線を使えるわけです。おめでとうございます。独自契約については管理会社と相談して下さい。 

以降、a~cの方について、順を追って説明します。

 

①-a 部屋に光コンセントがあり、回線が引き込まれている場合

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一体型光コンセントの例 https://www.nuro.jp/article/consent/


まずはその光コンセントがどこのものか確認しましょう。

固定回線には大きく分けて3つの派閥があります。

NTTの提供するフレッツ光KDDIの提供するauひかり、そしてSONY系列のNURO光です。

この3社は固定回線の設備を独自に整備しているため、互換性が一切ありません。なので、その部屋に引かれている既存設備がどこのものか確認する必要があります。

ちなみに、「フレッツ光の既存設備があったけど、俺はNUROがいいんだよな~」なんて場合も対応可能です。②に進みましょう。

注意
なお、光コンセントがあったとしても、配管がされているだけで光ファイバーそのものは引き込まれていない場合もあります(というかこれが一番多い気もする)。そう言った場合はb、あるいはcに分類されます。

 

①-b 部屋には設備が無いが、物件には固定回線用設備がある場合

物件の共有部分までは設備があるが、そこから部屋まで引き込むかを入居者に委ねている物件は多いです。

これは割とスムーズに契約しやすいタイプなので、気楽に次へ進みましょう。

 

①-c 部屋にも物件にも既存設備がない

これは戸数の少ないアパートや、古い物件に多いです。後述する”マンションタイプ”の契約条件を満たしていないか大家・管理会社がそういうサービスに全然興味がない、あるいは固定回線を引きたいと言い出した入居者が歴史上あなただけだった、そういうパターンです。

固定回線を引くのは割と茨の道ですが、全く不可能ではありません。諦めず次へ進みましょう。

ただし、その前に管理会社等に固定回線を個人で導入しても構わないか聞いておきましょう。大体の場合、外壁に穴を開けなければOKなはずです。断固ダメと言われたら今すぐ次の物件を探して下さい。

 

②回線事業者を選ぶ

1の項でだいたい自分がどの属性に所属するか理解出来たと思うので、次のステップへ進みましょう。次は回線事業者選びです。

ここで重要なのは、「回線事業者」と「プロバイダ」は異なる、という点です。

イメージとしては水道を提供するのは水道局(回線事業者)だけど実際に水を出すのは蛇口(プロバイダ)…って感じでしょうか。いや実際の役割はぜんぜん違うんですけど、とにかくイメージとして回線事業者が固定回線のインフラ整備を行い、プロバイダはその先の顧客サービスを担当している認識で充分です。

回線事業者として一般消費者がお世話になるのは、基本的にNTTの提供するフレッツ光KDDIの提供するauひかり、そしてSONYの影響下にあるSo-net提供のNURO光の3つのみです。

これら契約回線事業者に基づき、各プロバイダを選択します。

非常に紛らわしいですが、Softbankの提供するSoftbank光などはあくまで「フレッツ光をベースとしたプロバイダ一体型商品」であり、回線事業者はNTTとなります。

要はNTT、KDDISo-net(NURO提供会社)からしか回線事業者は選べないと思って構いません。

 

さて、前置きが長くなりましたが回線事業者選びです。

a,b,cすべての場合において、入居する物件にサービスを提供している回線事業者としか契約は出来ません。なので、まずは各事業者のサービスエリアを調べましょう。

入居先の郵便番号を入れて、色々出てきたことと思います。

ここからは部屋のパターン別に解説しましょう。

 

②-a

既存設備があったあなたの物件は、間違いなく上掲のエリア検索のどれかで物件名までヒットしたことでしょう(まあ、しない場合もありますが)。

例えば部屋にある既存設備がNTTのもので、NTTのエリア検索で物件名までヒットした場合、あなたは「マンションタイプ」のフレッツ光回線を契約可能な見込みが高いです。

auひかり、NURO光の場合も「マンションタイプ」が契約可能かの表示は必ずあるので、確認しておきましょう。

なお、ここでマンションタイプに非対応の場合、「戸建て向けタイプ」で契約する必要があります。その場合、cの部屋タイプを参照して下さい。

 

②-b

物件に既存設備があったあなたの物件も、上掲のエリア検索のどれかで物件名までヒットしたものと思われます。

aの部屋タイプ同様、NTTのエリア検索で物件名までヒットした場合、あなたは「マンションタイプ」のフレッツ光回線を契約可能な見込みが高いです。

auひかり、NURO光の場合も「マンションタイプ」が契約可能かの表示は必ずあるので、確認しておきましょう。

※bのパターンの場合、マンションタイプに非対応ということは考えにくいですが、万が一ここでマンションタイプに非対応であれば「戸建て向けプラン」で契約する必要があります。その場合、cの部屋タイプを参照して下さい。

②-c

ハードモードのあなたの場合、上掲のエリア検索で物件が出てこないか、そもそも番地の枝番が無かったりすることでしょう。あるいは、マンションタイプ非対応と言われるかもしれません。かわいそう。

※出てきた場合はおめでとうございます、気が付かなかっただけで既存設備があったのかもしれません。bの部屋タイプも同時に参照して下さい。

この場合、個人で戸建てプランを契約して回線を引き込むことになります。

料金はマンションプランよりも高くなりますが、回線速度はマンションプランよりも早い事が多いので、まだ発狂せずとも大丈夫です。

おまけ:マンションタイプと戸建てタイプって?

全ての回線事業者にはマンションタイプと戸建てタイプがあります。

マンションタイプはその名の通り、集合住宅向けのプランです。簡単に言うとマンションの特定設備に回線を引き込み、そこから各部屋へ回線を引き込んでもらう形式となります。仕様上月額料金は安くなりますが、帯域を集合住宅の住民でシェアするため、時間帯や利用率によっては回線速度が低下します。また、マンションタイプには回線事業者の設備を集合住宅へ導入する必要があるので、入居者の一存では加入できず、大家や管理会社の協力が必要となります。

戸建てタイプは戸建て向けタイプです(なげやり)。一戸建てのみならず、マンションタイプの対象とならない戸数の少ない集合住宅などではこれで契約せざるを得ません。加入者が独自に契約するものなので、管理会社の許可があれば集合住宅でも契約可能です。料金がマンションタイプよりも高い一方、帯域をシェアする相手は少ないので回線速度が上下しにくいです。

おまけ: 固定回線事業者

先程、

回線事業者として一般消費者がお世話になるのは、基本的にNTTの提供するフレッツ光KDDIの提供するauひかり、そしてSONYの影響下にあるSo-net提供のNURO光の3つのみです。

と書きましたが、これは不正確です。実際には他にも

コミュファ光
eo光
MEGA EGG
Pikara光
BBIQ

といった独自の回線事業者が存在しています。

しかし、これらの多くは地方の電力会社系回線事業者であり、一部地域でのみサービスを展開している場合が殆どです。

よっぽどの事がない限りわざわざこういった事業者を選択する意味は無いため、この記事では解説する回線事業者をNTT、KDDISo-netに絞っています。

もしもこれらの回線事業者を使用したい場合は各自でよく調べるようにしましょう。

 

③回線事業者を選ぶ パート2

2の項で自分が選べる回線事業者の選択肢が明らかになりました。ここからは具体的にどこの回線事業者と契約するかを検討しましょう。

各事業者の特徴を簡単に説明します。

  • NTT(フレッツ光:事業者としての歴史が長く、対応エリアが広大。利用者が多いため、過密地域では帯域が圧迫されて低速になる場合がある。一部地域では最大10Gbpsに対応したサービスも展開している。また、プロバイダの選択肢が非常に多い。
  • auひかり:フレッツ光ほど利用者が多くないので、帯域に余裕があり比較的高速(と言われがち)。こちらも5Gbps、10Gbpsに対応したサービスを展開しているが、NTTほど利用可能エリアが広くないので注意が必要。プロバイダの選択肢は少なめ。auのモバイルプランを契約してるなら割引とかあるのでは。よく知らんけど。
  • NURO光:ゲーマー向け高速回線として知っている人も多いはず。これも独自回線なので帯域の圧迫は少ないが、個人的には本人が言うほど速くも無いと思う。ただし標準プランでも最大2GbpsとNTT、KDDIを上回る速度に対応しており、最大10Gbpsプランの展開も早かったので速度へのこだわりはあるはず。対応エリアが限定的、工事が遅い(インフラ整備が途上なのに人気なため)な点に注意。プロバイダの選択肢は一切無い

大体こんな感じでしょうか。

ここについては料金やプランの選択肢が色々あるので、各HP等で情報収集をしておくのをおすすめします。

ただし、全体的に「最大○Gbps!」という謳い文句は過信しない方がいいです。あくまで記載の数値は理論上の最速値であり、実際はその地域/アパートの複数人で帯域をシェアすることになります。

正直、回線速度については運次第な部分が大きいと個人的には感じていますが、もちろん高速プランの方が比較的有利なのはまあ、そうだと思いますので、ここは各個人で取捨選択をして下さい。

ちなみに私はフレッツ光を基本的に使います。インフラ整備に一日の長があるのは長期利用に当たってのメリットですし、プロバイダの選択肢も多いからです。

逆にプロバイダ選びが面倒な人はauひかりやNUROがおすすめかもしれません。

 

なお、aの部屋タイプの方で部屋に引き込まれている回線と別の事業者を使用したい場合、戸建てプランの契約を検討するか、工事時に既存回線を使えるか確認する必要があります。部屋の既存設備と同一事業者を使用する場合は現地工事不要の場合がほとんどですが、こだわりたいのであればここでひと手間必要な点に注意して下さい。

 

④プロバイダを選ぶ

ここまで来ればあと少しです。

プロバイダは前述の通り、回線事業者を水道局とした場合の蛇口に近い働きをするものです。実際の回線速度はこのプロバイダに依存する場合も非常に多いので、慎重に選びましょう。

とは言え、auひかりの場合プロバイダの選択肢はごく僅かですし、NUROに至ってはプロバイダと一体型のサービスなので選択肢はありません。なので、ここでプロバイダを考える必要があるのはフレッツ光を選択した方がメインとなります。

なお、この記事で星の数ほどもあるプロバイダを説明するのは絶対に不可能なので、ここでは簡単にプロバイダ選びの肝を解説するに留めます。

NUROに心を決めた方には一切関係ないので読み飛ばして下さい。

 

プロバイダ選びのあれこれ

まずは、IPv6サービスに対応したプロバイダを選びましょう。技術的な部分を解説するとガチで大変なので端折りますが、まあ既存のIPv4を人のいる料金所としたらIPv6はETCです。

↑これ全然嘘なんですけど、現状の理解としてはとにかく高速化するから最高って感じでいいです。詳細が気になる方はググって下さい。

IPv6に未だに対応していないプロバイダは少ないと思いますが、時々IPv6オプションが有料のところがあるので、基本無料でIPv6を利用出来るとこを選びましょう。BIGLOBEやOCNなど…。実はIPv6の対応方式にもプロバイダごとに色々派閥があり、それによってルーター選びに影響したりもするのですが…ただこれに手を出すと本当に途方も無い魔窟なので、IPv6対応を謳っていれば大体大丈夫です。

また、プロバイダで差異が大きいのは料金です。確か基本料金だけならexcite辺りが最安だった気がしますが、安い=それだけ利用者が多い=低速化リスク・サポートのリスクがある、ということなので、ここも取捨選択です。

※ちなみにexiteはIPv6非対応だったはずです。

結論としてはIPv6が利用可能で、自分に見合った料金のところを選ぼう、という感じですね。

ちなみに一昔前は回線事業者とプロバイダを個別に契約し、それぞれに料金を払うのが一般的でしたが、最近は「光コラボ」と称してプロバイダが回線料金とプロバイダ料金を一本化するプランが多いです。まあ事業者とプロバイダを別に契約するのとそこまで変わらないので気にする必要はあんまりありません。総合的に有利な契約を選びましょう。

auひかりの場合は…すみません、よく分かりません。IPv6は標準装備なので、キャンペーンとか口コミとかで上手く選べばいいんじゃないでしょうか、たぶん。

 

⑤申し込むぜ

決めた回線事業者、プロバイダに申し込みましょう。プロバイダの提供する光コラボ商品であればプロバイダ経由の申し込みだけで済みます。

申込みの際は「契約期間」に注意して下さい。固定回線業界は未だに旧態依然とした2年縛り、3年縛りを前提としています。あなたがその部屋を借りるであろう期間に合わせて縛り期間を考慮しないと、場合によっては違約金が発生します(総務省くんもモバイル業界にばかり注目しないで、固定回線に少しでも興味を持って欲しいものです)。

現地工事が必要な場合、1週間~1ヶ月は待たされるので、入居前に申し込んでおくことをオススメします。もちろん管理会社にも工事を入れる許可を取っておきましょうね。

申込みの際オプションを色々打診されると思いますが、それはあなたの必要性に応じて検討して下さい。ただし、一つだけ重要なオプションがあります。

ルーター一体型ONUの貸し出し」です。

 これは何も言わないと基本的に強制で押し付けられますが、フレッツ光の場合月額500円のオプション料金がかかります。

そして、自前のルーターを使用したい場合これは絶対に断らなくてはいけません(逆にルーターは何でもいいし、検討も面倒くさいぜという方はレンタルしましょう)。

このオプションを正確に理解するためには光回線の終端装置について説明が必要です。よく理解されている方は次の項を飛ばして下さい。

 

ONUルーターの関係

ONU光ファイバーの中を通るデータをデジタル信号に変換する装置で、「光回線終端装置」とも呼称されます。「モデム」という言葉を聞いたことのある人は多いと思いますが、両者は似たような役割を持つ異なる装置です。モデムは電話線の信号をデジタル信号に変換し、ONU光回線の信号を変換する装置となります。

ONU、モデム共に光回線事業者から借用する装置であり、自前での用意は出来ませんし、してもほとんど意味がありません。

一方、光回線wifiに変換したり、有線LANとして分岐させる「ルーター」については自分で用意出来ます。ONUから先の装置ですね。

NTTの場合、ホームゲートウェイと呼ばれるONUルーター一体型の装置をレンタル可能です。

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https://web116.jp/shop/hikari_r/pr_600mi/pr_600mi_00.html

こういうやつですね。性能は別に悪いわけではないですし、ひかり電話等にもそのまま対応出来る装置です。

しかし、自前のルーターを使いたい場合この装置は不要です。ONUのみのレンタルであればNTTではレンタル料金はかからず、仮に今後光回線を乗り換えたとしても自前のルーターを使い続けることが可能です。

と、いうわけでこのオプションを受け入れるか、断って自分でルーターを用意するか検討する必要があるのです。

 

ルーターの購入

自分でルーターを用意する場合、慎重に検討しましょう。

あまりにも長くなるのでここでは端折りたいと思いますが、IPv6に対応したルーターを選ぶ必要があります。

しかも、プロバイダごとにIPv6の仕様が異なるので、選んだプロバイダの方式に対応するルーターが必要です。

面倒くさい…。

 

一応一般論としてのおすすめメーカーを書いておくと、総合力が高いASUSと、IPv6・wifi6対応のフレキシブルさ、コスパが強みのTP-Link辺りです。国産メーカーは超ハイエンド製品ならまだしも、普及価格帯の製品は正直割高な印象があるので僕は使っていません。

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TP-Link Archar AX73とASUS RT-AX3000の2ショット かわいいですね



⑦工事・開通

事業者に現地、遠隔問わず工事をしてもらえば光回線はいよいよ開通です。これで好きなだけTwitterが出来ますね。

え?色々な事情で物理的に工事が出来なかった?調査チームにも来てもらったけど無理?

かわいそうに…。今すぐ引っ越すか、下の記事を参考に限界インターネット環境を構築して下さい。

nerrorist.hatenablog.jp

 

⑧おしまい

駆け足で解説しましたが、どうでしょう?光回線は契約できそうですかね…?私の経験値的にフレッツ光に偏った内容になってしまっているのは申し訳ないです。auひかり、NURO光では異なる内容となることも多いでしょう。

固定回線の契約は本当に複雑で分かりにくく、またその分かりにくさにつけ込んで微妙な契約を結ばせる業者も残念ながら一定数います。

上掲のことを全て理解する必要はありませんが、ある程度の基礎知識をつけた上で契約を考えましょう。

説明していないこと、正しくない理解もあるかと思いますが、質問・ご指摘があればいつでもどうぞ。

弊ブログはオタクくんの高速インターネットを応援しています。

「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」と「ドコモ 5Gギガホプレミア」を組み合わせて最強になれるか?

2ヶ月ほど前に引っ越して来たピカピカの我が家だが、電話線の配管割れのせいで光回線を引き込めないらしい。

ほぼ完全在宅勤務の自分にとって、これは水道が通っていないよりもキツい。

という訳で、これを買いました。

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埃がすごくて申し訳ない。ちなみに、下に写っているのはWi-Fi6対応のTP-Link製ルーター。そもそも固定回線が開通しなかったので、今はおしゃれなオブジェとして余生を全うしている。

2021年4月8日にUQ WiMAXauから発売された、Samsung製5G対応モバイルルーターGalaxy 5G Mobile Wi-Fi」である。

スマホ命名規則に慣れているとGalaxyブランドである事しか分からない冗談みたいな名前だ。しかしこれが正式名称なので仕方ない。

基本的にはUQ WiMAXauモバイルルーター向けプランで抱き合わせ販売するための端末だが、今回は本体だけを購入した。

挿れるSIMはdocomoの「5Gギガホプレミア」。こちらも今年の4月から始まった新プランで、月々7315円(税込)払うと通信量の上限無く4G、5Gを利用出来る。

類似のプランはSoftbankauにもあるものの、このプランはテザリングの通信量にも上限が無いのが見どころである(Softbankauの類似プランはテザリングのみ月間30GBが上限)。

UQ WiMAXも通信量に上限は無いと謳っているが、あちらは3日間で15GB以上通信を行うと最大1Mbpsの速度制限が入るため、正しい意味で無制限にデータを使えるモバイル回線は現状「5Gギガホプレミア」のみと言えるだろう。

どうしてこんな事に…

実際のところ、私は「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」購入前から本プランへMNPし、テザリングで平均4台ほどの機器を繋げて在宅勤務やらウマ娘やらをしていた。何故なら、固定回線を引き込めなかったからだ。泣ける。

仕事ではMicrosoft Teamsを使うので、1日平均大体5GBは確実に消費する。ちょっと油断して動画を見たりすれば10GBに達する日もあるだろう。ちなみに私は5月1日にPS5専売の新作ゲーム『Returnal』をダウンロード購入してしまい、60GB消費した。

 

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5Gギガホプレミアのデータ消費量。ちなみに契約開始は4月の10日あたりだ。

人によってデータの消費量は変わるだろうが、スマホのみで通信するならいざ知らず、PC数台をテザリングで賄うとなれば3日間で15GBはあまりにも厳しい制限である。

固定回線を廃しモバイル回線のみで生きていきたいならば、やはり「5Gギガホプレミア」一択だ。

私は現在iPhone12 miniをメイン端末としてしようしているが、5GギガホプレミアのSIMを挿しているのは「Pixel 3a」。そこからテザリングスマホ1台、PC3台、PS5へ飛ばしていた。

これはiOSテザリング機能が貧弱なこと、同時に複数台テザリングをすると端末がかなり熱くなり、バッテリーがヘタることからであったが、スマートフォンである「Pixel 3a」は当然2.4Ghz帯のWiFiしか飛ばすことが出来ない。

回線速度自体はテザリング経由であってもそこまで悪くは…まあ、無い。

しかし、唐突に通信が不安定になり、時には途切れる事もままあった。トラフィックが大きくなるとPixel 3aの背面が本当に持っていられないくらい熱くなるため、その辺りが関係していると思われる。

という訳で、「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」である。

・5Ghzによる通信の高速化

・放熱、通信の安定

辺りが購入の動機だ。なお私の家はドコモの5G圏内ではない為、5G下での利用について今回は触れられない事を明記しておく。

モバイルWiFi専用機として生を受けたからには、この回線弱者にも光を齎してくれると信じたい。

実機を見ていく

とにかくGalaxy 5G Mobile Wi-FiとドコモSIMの相性が気になる方には申し訳ないが、まずは実機をレビューする。そういうブログなので。

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販売カラーはホワイトのみ。正面から見れば、3世代くらい前のタフネススマホにしか見えないデザインである。

5.3インチのディスプレイはモバイルルーターとしてはかなり巨大で、操作性もスマホ同様だ。

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サイズ比較のため、横にPixel3aを置いてみた。

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しかし、5000mAhのバッテリーを搭載するとは言え、本機の厚みはかなりのものだ。

146mm x 76mm x 10.9mm、203gの筐体はスマホのつもりで持つとかなりずっしりしているのが分かる。

とは言え、常時手に持って使うものでは絶対に無いので、サイズ感としてはモバイルルーターとしては大きめ程度で済むだろう。

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当然背面にカメラは無いが、代わりにNintendo Switchライクな頼りないスタンドが付いている。

背面はプラに細かな溝が刻まれており持ちやすい。指紋が付きにくく快適な一方、ポケットなどに入れると服の繊維が溝に嵌り汚れやすいのが少し気になった。

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本機の側面には充電用のType-C、電源ボタン、SIMトレイの他には何もない。

あくまでモバイルルーターなので当然ではあるが、これだけスマホっぽいにも関わらず音量ボタンはおろかスピーカー穴すら無いのはある意味新感覚で面白い。

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画面は完全にGalaxyのOne UIを搭載したスマートフォンだ。

ただし、右画像にあるような画面がランチャーとなっており、通常のスマートフォンとして使用することは出来ない。また、当然ながらナビゲーションバーにもタスクボタンは用意されていない。

通知領域を引き出す、ロック画面のカレンダーに予定を追加する、なども出来ず、あくまでルーターとして用意された画面をOne UI上で操作することになる。

ちなみにスクリーンショットも撮れない。撮っても端末外に持ち出す手段が無いが…。

UQ WiMAXルーターらしく、直近3日間での通信量を表示するインジケーターがプリセットされているのが分かる。

同時接続はWiFiテザリング10台+USB接続1台の最大11台。

安定した通信が必要な端末に対してはUSB接続をすると良いかもしれない。

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設定はこの画像に表示されているものが全て。簡素だ。

余計な機能がオミットされているお陰か、操作のレスポンスも良く快適。

この端末は税込22000円モバイルルーターとしては少し高めなのだが、ここまでスマホライクだと何だか安い買い物だったような気がしてくる。

これってもしかして病気ですか?

いよいよドコモのSIMを挿れる

一通り端末を触って満足したので、いい加減ルーターとしての本領を発揮して貰おう。

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どうでもいいのだが、付属のSIMピンが何となくダサい。

ダサい方が付属品で、ダサくない方がiPhoneの付属品だ。

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SIM入れ替え直後。

イマイチ分かりにくいが、届くはずの無い5Gがビンビンな時点で正常でないことが分かる。

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慌てず騒がず、左上のハンバーガーボタンからAPNを追加する。

システム設定の中には無いので分かりにくいかもしれない。

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再度再起動すると、ドコモの電波を拾うようになる。

接続先のデバイスも正常にインターネットアクセスを取得していた。

この端末は購入してそのままだったが、やはりルーターに関してSIMロックはされていないようだ。

端末単体購入をするにはauショップに足を運ぶ必要があるが、気軽に他社SIMを挿せる。

何より、UQ WiMAXじゃないので3日間15GB制限が無いルーターに表示されたデータ使用量のインジケーターを見て勝ち誇った気分になれるのだ。

お楽しみのスピードテスト

まずは、Pixel3aに5GギガホプレミアのSIMを挿し、2.4Ghzで通信をしていた時のものから。

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画像1枚目はPixel 3a本体での結果。今回の基準となる。

画像2枚目はテザリング先のiPhone12 mini。…正直、結構速い。

時間帯のせいか今回はそもそもの回線速度が奮わなかった。

しかし、これまでの経験から、調子の良い時は4Gで90Mbps前後は出るものの、テザリングについては常時40Mbpsくらいで頭打ちだった印象だ。

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こちらも同様にPixel 3aからテザリングされているデスクトップPCでの結果。

iPhone12 miniと大差ない結果となった。

 

では、Galaxy 5G Mobile Wi-Fiではどうだろう。

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iPhone12 mini、デスクトップPCで両方ともかなり速度が向上した。

ただし、デスクトップPCについては最初にPixel 3aで記録した速度を超えており、この数分で単に帯域が空いただけの可能性もあるが、ここではGalaxy 5G Mobile Wi-Fiのアンテナ感度のお陰という事にしておく。その方が嬉しいから。

その後も何度か記録したところ、やはり上掲の速度前後で推移しているので、5Ghz帯で通信している恩恵は多少なりともありそうだ。

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通信速度以上に、本体の発熱が少なく電池保ちが明らかに良いことが嬉しい。Pixel 3aはあのままだと発火していたと思われるので、今後は涼しい部屋で労ってあげたい。

また、接続デバイスの管理も容易だ。

モバイルルーターらしく屋外へ持ち出し、人型WiFiスポットになって友人に貸し出すのも良いだろう。ただし、屋外で5Ghzは使えないが…。

私にとって一番重要だった通信の安定性については、しばらく使ってみないと分からないので今回は保留としておく。覚えていたらいつか更新します。

おわりに

そんな訳で、Galaxy 5G Mobile Wi-Fiにドコモの5GギガホプレミアのSIMは挿せるし、恐らく現状でかなり最強に近い存在にもなれる事が分かった。

もしあなたの生活圏がドコモの5G圏内であれば、この比ではない快適生活が送れることだろう。

いつかは本機を持ってドコモの5Gを浴びに行きたいが、屋外では5Ghz接続が出来ないので、あまり恩恵に預かれないような気がしている。

2年ほどすれば私の家も5G圏内になると思われるのでその日を楽しみに待とう。いや、2年後も固定回線が無かったら発狂しているな。

 

Galaxy 5G Mobile Wi-Fi自体は22000円と、クオリティを考えればかなりリーズナブルな商品だが、ネックとなるのはUQ WiMAXauでしか購入出来ない点だ。

家電量販店などでも扱ってくれれば、割と売れると思うのだが…。

現状Galaxy 5G Mobile Wi-FiにドコモのSIMを挿したければ、中古で本機を購入するかauショップで店員と丁々発止のやり取りをする他無い。

 

ともあれ、本機 + ドコモ 5Gギガホプレミアの組み合わせは、転勤族や固定回線が必要なほどトラフィックが無い家族にとって悪くない選択肢と言える。

どちらも今年の4月に始まった/発売した製品だが、5Gが一層普及すれば、本当に固定回線が不要な時代がやって来るのかもしれない、と予感させる組み合わせだった。

 

 

 

私はメイン回線をギガホプレミアにMNPしたので、Galaxy 5G Mobile Wi-FiにSIMを入れていると電話が取れない上メッセージも届きません。

やらかした。

 

おしまい。

【実機レビュー】Jelly2が届いたけど何に使おうね?

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去年の7月辺りにKickStarterで支援していたJelly2が先日到着した。

国内版は税関のゴタゴタで到着が遅れていたので、無事に届いて良かった。

 

一応販売元のUnihertzについて紹介しておくと、とにかく変態なスマホが大好きで連絡がこまめ、そんな会社である。

 

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Unihertz社の過去製品

KickStarter慣れしている会社なので多少の遅延があっても不安は無かった。

 

 

Jelly2は 95*49.4*16.5mmという無二のサイズ感を誇る極小スマホだ。

Unihertz社にとってJelly2は極小スマホの2世代目に当たるわけだが、前身のJelly(初代)については「世界最小の4Gスマホ」としてまあまあ話題になったものの、スペックとデザイン面で不満が目立つ機種だった。

 

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先代モデル Jelly Pro

SIMの入れ替えには背面のプラスチックパネルを外さなくてはならない(そのお陰でバッテリーパックの交換が可能という利点もある)。

92.4*43*13mm、約60.4gという超小型の筐体に2.45インチの画面を搭載。国内版は技適を取得した上で販売された。

一方のJelly2はこんな感じ。

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スペック表

このブログを読んでくれている人がどれくらいスペック表に興味があるかは不明だが、様式美なので公式サイトのものをそのまま貼っておく。

さて、このスペック表だが、明らかに目につく点がいくつかある。

まず約1.65cmという先代からかなり増した厚み。そしてこの筐体サイズにして2000mAhというかなり大きなバッテリー容量だ。先代モデルは950mAhだったので、2倍以上の増加になる。

厚さ、重さの増加はこのバッテリー容量の影響が大きいだろう。とはいえ、このクラスの小型スマホはある程度厚みがあった方がグリップが容易になる側面もあるので、偏に改悪と断ずることは出来ない。電池保ちは顕著に改善されており、個人的には歓迎したい判断だ。

また、SoCには2018年に登場したMediatekのミドルレンジチップ、Helio P60を搭載し、6GBのRAMと128GBのROMを備える。特にRAM/ROMについてはかなり充実しており、サイズ感を抜きにした普通のミドルレンジスマホとしても、2021年初頭の基準はクリアしていると言える。

 

そして何より特筆すべきは国内版モデルがFelicaを搭載しているという点だ。

大体のスマートフォンは決済用にNFC A/Bを備えるが、国内決済の「おサイフケータイ」はFelicaチップでしか実行出来ない。

Felicaの搭載には株式会社フェリカネットワークスとのあれこれや、おサイフケータイ規格のあれこれ、その他のあれこれなど認証に関する煩雑な手続きと追加費用が必要になるとされ、国内で正規販売されているスマホであっても一般的にはキャリアで販売するモデルとiPhoneくらいしかFelicaを搭載することはない。

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Xiaomiの国内モデル

例えば、国内での販路拡大に熱意を燃やしているXiaomiを見ても、キャリア取り扱いのある機種も含めFelicaを搭載した実績は今の所無い。

Felica搭載(おサイフケータイ)というセールスポイントを追加するよりも、低価格高性能というブランディングを優先するためだろうが、つまり海外のスマートフォンメーカーがFelicaを搭載するというのはこれほどまでに重たい決断なのである。

正直、Unihertzが国内モデルのJelly2にFelicaを搭載したところで、Felica搭載のための手間や予算に見合う売上向上は見込めないのではないか。技適認証を取ってくれるだけでも本来は御の字なのだ。

国内モデルは支援当時グローバルモデルに上乗せで20ドルが必要であったが、たったの追加20ドルで世界最小のFelica搭載スマホが手に入るのは大きい。

Unihertzの日本市場に対する本気の姿勢を応援するべく、179ドル(159ドル+日本向けローカライズ20ドル)の本製品を諸手を挙げて支援するに至った。

 

実機

 

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長い長い前置きを経て、Jelly2の実機を見ていこう。

 

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箱の時点でiPhone12 miniよりはるかに小さい。もちろん充電器もケーブルも保護ケースも、本体をストラップ化するための紐(!)も入っている。

 

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背面には16MPの単眼カメラと指紋認証センサーを搭載し、パネルの質感も大幅に向上した。Felicaの搭載位置を示すマークが眩しい。

バックパネルを外して挿入する必要のあったSIMは一般的なトレイ形式となり、利便性が向上した。

ちなみにオレンジ色の目立つ物理キーは任意のショートカットを起動するプログラマブルキーで、電源キーは上の地味なやつである。私はそれに気が付かず2分ほどプログラマブルキーを長押ししていた。

背面の指紋認証はそれなりに高速なものの、筐体自体が小さいためJelly2を保持したまま人差し指を押し付けるのが少し難しい。後述する顔認証と組み合わせると良いと思われる。

 

f:id:lutenist314:20210115135555j:plain比較のため、奥にiPhone12 mini(厚さ7.4mm)を置いた。

特筆すべきは、Type-Cの充電口が下側ではなく本体側面にある点。左側面はシーソー型の音量ボタンのみだが、右側面は電源キー・プログラマブルキー・SIMトレイ・充電口と盛り沢山である。

ちなみに上部にはイヤホンジャックと赤外線送信機、下部にはマイク穴とスピーカー穴を備える。

美しい見た目ではあるが、とにかく指紋が付きやすい仕上げなので純正の保護ケースを付けて使用した方がいいだろう。見た目は退屈になるものの、幸運なことに握りやすさにはほとんど影響しない。

ただし私の手持ちのType-Cケーブルだと純正ケースと干渉を起こし、充電中にケーブルが抜けやすくなってしまった為、場合によっては全裸での使用もやむを得ないかもしれない。

 

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セットアップを終えると、明らかに「和」を意識した初期壁紙が出現した。

間違いなく国内モデル向けローカライズの一環だろう。とことん好感が持てる。

 

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セットアップ中はこんな感じ。iPhone12 miniは今一度miniの意味を自らに問い直してほしい。

QWERTYキーボードの入力は正直かなり厳しいが、まあ無理という程ではない。…いや、人によっては無理かも。

とはいえ、フリック入力ベースならかなり誤入力は減るだろう。

おま環の可能性もあるが、Wifiに接続しようとしたところ5GHzを正常に掴まず、セットアップは全て2.4GHzで行った。

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2枚目はOnePlus6で撮影 BelkinのMagSafeに対応したいいやつです
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2枚目はiPhone12 mini なんの写真だこれ

背面の16MPカメラについては全く期待していなかったが、明るい環境であれば拍子抜けなほど普通に撮影できる。記録用のカメラとしては筐体の小ささも相まって便利だろう。

また、前面の8MPカメラを使用した顔認証にも対応している。背面の指紋認証を使用するよりかなり高速な上、画面サイズ的にPINの入力も難しいので便利だ。

 

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1-3枚目 プリインアプリ 3枚目 SmartLauncher

プリインアプリはシンプルで、機能的なアプリが集められている(後述)。

初期ホームランチャーとして「QuickStep」という必要最低限のアプリが用意されているが、このサイズ感ならバブル型の方が使いやすいと感じたのでSmartLauncherに既定のホームアプリを変更した。

しかし、スリープを解除する度に一旦QuickStepのホームが表示されてしまい、ホームボタンを再度押してやっと既定のランチャーのホーム画面が表示される状態に。QuickStepはアンインストール出来ないため、試しに設定から強制終了してみると正常にSmartLauncherが起動するようになった。再起動して以降も同様にSmartLauncherが起動するので、ホームアプリ関連で悩んでいる人はとりあえずQuickStepを強制終了してみるといいかもしれない。

 

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Jelly2はまっさらに近いandroid 10を搭載しているが、一部独自機能もある。

概ねプログラマブルキーに関連する部分だが、普通に便利だ。

 

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プログラマブルキーは単押し、二度押し、長押しにそれぞれ機能を設定出来る。何故かフラッシュライトの点灯は長押しのみにしか設定出来ないという制約があったものの、任意のアプリとそのショートカットを設定可能なので、そこまで気にしなくてもいいかもしれない。

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また、タフネススマホを手掛けていたUnihertzらしく、便利そうな機能を集めたツールボックスなるアプリも用意されている。

特に背面カメラを使って心拍数を測定する機能は面白かった。測定するにはカメラを指で塞ぎ続ける必要があるので実用的ではないが、一発芸としては楽しめる。

その他のツールアプリについても精度はともかくそれなりには使えそうだ。

 

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赤外線送信機を利用して家電のリモコン代わりに使える。サイズ感的にも使いやすそうだとは思うが、生憎我が家のテレビがぶっ壊れているので試すことが出来なかった。

 

さて、何に使おう?

 

ツールボックスアプリや赤外線機能、Felicaの搭載、そしてデュアルSIMトレイなどを見るに、UnihertzとしてのJelly2の位置づけは「コンパクトで多機能なビジネス用サブ機種」と言ったところだろうか?

Webサイトの閲覧は結構厳しいし、LINEなどのメッセージアプリも閲覧/送信こそ可能なものの常用は難しく、Jelly2をメインスマホとするのは考えにくい。

とはいえ、折角の世界最小Felica搭載スマホなので決済用としてだけでも持ち歩きたいものだ。

しかし、今私が契約しているのはメイン端末用のLINEモバイルと、カーナビ端末用の楽天モバイルのみなので、Jelly2に入れるSIMが無い。

テザリングで必要な時だけ通信させてもいいけど、その手間を挟む前にiPhoneでモバイル決済した方が早いしな…という身も蓋もない思いから、暫く我が家のJelly2は放置されることになりそうだ。

 

Felicaを搭載していない海外スマホをメインとして使う際には、Suicaやクレジットカードを持ち歩く気分で決済用に持ち歩いてみたいと思う。

また、複数の電話番号を使い分ける必要がある人にとっては、iPhoneを2台持ちしたりするよりもかさばりにくいかもしれない。

とにかく、Jelly2を通してUnihertzの丁寧なモノづくりに触れられて良かった。クラウドファンディングのリターンではあるものの、Unihertzの誠実な対応もあってAliexpressでスマホを購入するより快適だった。

 

そんなJelly2だが、今はCAMPFIREで購入出来る。

KickStarterよりも日本人にとって敷居が低いと思うので、興味があれば是非検討してみてほしい(アフィじゃないよ)。

camp-fire.jp

 

2021/09/13 追記

Jelly2の国内での正式取り扱いが開始した。

AmazonSIMフリーを購入できる他、なんとOCN等一部MVNOキャリアでも購入できる。すごい時代だと思う。

www.amazon.co.jp

※信じてもらえないかもしれないけど、これもアフィじゃないよ

 

おわり。

OnePlus6で楽天モバイル(MNO)を使えた……のか?

いよいよ始まった楽天MNO、1年間月額費用無料ということでサブ端末を持っている人は必見ですね。

さて、サブ端末と言えばやはり1家庭に3台あると言われる(自社調べ)OnePlus6でしょう。

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2年前のモデルですが、Snapdragon845と8GBのRAMで今も元気に動いています。

現在のメイン端末はiPhone11 Proなので、私の家では専らカーナビとして使っていますが、SIMを入れていないのでオフラインマップ専用でした。

 

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どピンク

そんな訳で、楽天モバイルです。

一応楽天モバイルの前提知識を確認しておきましょう。

 

バンド

楽天エリア https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/

バンド3 のみ!

漢らしいバンドですね。OnePlus6は元々対応しているので心配ありません。

そもそも、私の住んでいる地域が対応エリアになるのはこの1年間では不可能そうなので気にしないことにします。

 

楽天エリア以外

au回線を間借りしていますが、その中でも繋がるのはバンド18だけのようですね。

OnePlus6はバンド18自体には対応していますが、au回線のMVNO等で使うには一工夫必要です。

………が、面倒なのでとりあえず何もせずにSIMを入れてみました。

 

APN設定

私が設定した当時はまだ公式でAPN設定が公開されていなかったので、一旦Pixel3a(自動的にAPNが設定される)にSIMを入れて確認しました。

現在は公式で公開してくれているのでこれを設定しましょう。

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https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001495/

さて、SIMを入れてAPNを設定してみると…

 

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1枚目が電源投入直後

こんな感じになります。

電波が弱くて圏外というわけではない雰囲気の不安定さです。

 

解決編

 

解決法なんですが…しばらく放置していたら繋がりました。

 

本当に何もしていなくて恐縮なんですが、30分~1時間ほど放置していたら繋がっていました。

 

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写真は別日

確かにバンド18を掴んでいますし、電波が弱いということもありません。

ただし、VoLTEスイッチをオンにしていないので、音声通話もSMSも使えませんでした。

 

結論

・SIMを入れてAPNを設定すれば、特に追加設定なしでデータ通信可能

・ただし再起動直後は何故か掴まない

・しばらく放置すれば何故か掴む

・掴んでからも音声・SMSは不可(データ通信のみ)

 

……こんな感じで、正直まとめるほどの価値もないですね。

VoLTEを強制的にONにしたり、本体側で楽天SIMをデータ通信のみに制限したりすればもう少しマシな挙動になる気もしますが、正直カーナビ用途では現状でも困らないのでやめときます。

ひとまず、OnePlus6を持っていて楽天MNOを申し込もうか迷っている人は試す価値アリです。今後間違えて端末を買っちゃっても役に立ちますし。

Pixel3aにandroid10が降ってきたのでプレビュー

国内版のPixel3、3aはハードウェアがグローバル版とは異なるためOTAが遅れることもあったのですが、今回のメジャーアップデートはグローバル版とほぼ同時でした。

Googleリファレンス端末の面目躍如と言ったところです。

 

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"Q"では無く”10”が燦然と輝く

 

今回からお菓子のニックネームが廃止され、「android 10」がOSの正式名称になりました。

 

エンドユーザー目線でまず気になるのが、ダークモードのサポートです。

 

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トグルスイッチをオンにすると、これまでのポップな色使いから一転して、全体的にかなり黒くなります。

 

 

独自のカスタムスキンでダークテーマを実装しているメーカーは多いですが、それと比較してもかなり黒い方だと思います。

また、クイックセッティングを展開すると電池の残り時間の目安を表示してくれるように。

 

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GooglePhoto/純正ダイヤラー

 

設定でトグルをオンにするだけで、対応するアプリが全てダークテーマになります。

目新しい機能ではありませんが便利です。

 

 

不完全だったナビゲーションジェスチャーも刷新されました。

ベータ時点での動作は以下の記事で掲載しましたが、それよりもぬるぬる動作します。

 

nerrorist.hatenablog.jp

 

アプリの切り替えもリフレッシュされる事は少なく、実用的でした。

 

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感度の調節も出来ます

 

まだまだバグは多いですし、対応していないアプリだらけなのでアップデートはおすすめし難いですが、国内のPixelにこのスピードでOTAが来たのは驚異的だと思います。

Pixel4も国内で発売されると良いなあ……。

【実機レビュー】逆に今、Mate20proを買おう

 

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一切ノンアフィでお送りします

 

Huaweiの名前は、今や一切スマホに興味がない日本人でも一度は聞いたことがあるでしょう。アメリカと中国のいざこざの渦中にある、なんか怪しい中国のスマホメーカーみたいな認識かもしれませんが…。

そんなHuaweiが2018年11月に発売したのが『Mate20』シリーズです。

Huaweiのフラッグシップラインは概ねカメラ重視で春頃に発売される『P』シリーズと、毎年秋頃に最新のSoCを搭載して発売される性能重視の『Mate』シリーズに大分されます。

そんな訳で、そろそろ『Mate30』シリーズが発表されるというこの時期にあえてMate20proを入手してしまった事になります。

 

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リークされたMate30のプロモーション画像

 

何故今Mate30か?

 

実機レビューは次の項で纏めるので、もう少しお付き合い下さい。

あえてこの新機種発売の直前に型落ち機種を購入するのには勿論理由があります。

 

言うほどMate20proは型落ちじゃない

毎年Huaweiは9月に新ハイエンドSoCを発表し、Mate、Pシリーズを筆頭に1年間ハイエンドモデルに同SoCを搭載し続けます。

去年発表されたMate20proに搭載されているSoCはほぼ同時発表の『Kirin980』ですが、これの後継はまだ発表されていません。

つまり、日本でもdocomoの夏モデルとしてひと悶着あった『P30』シリーズもMate20proと同じSoCが搭載されたハイエンドな以上、少なくとも性能面では大差ないでしょう。

カメラについても同様で、参考程度ではありますが国際的なカメラ評価機関、DxOMarkのカメラ部門ランキングは2019年9月2日現在以下のようになっています。

 

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GalaxyのフラッグシップやP30proは流石、としか言いようがありませんが、実用面でも標準、超広角、3倍望遠の3レンズと謹製AIを備えたMate20proのカメラは今でも十分トップレベルです。

 

『Mate30』の雲行きが怪しすぎる

 

米中貿易戦争の渦中にHuaweiがあるのは周知の事実ですが、その影響でMate30シリーズにはGoogleのサービスが載らない可能性が示唆されています。

この辺りはきちんとしたニュースを読むのをおすすめしますが、仮にEMUIを継続したとしても流石に発売時点でGoogleのサービスが使えないのでは、中国国内以外で需要はほぼ生まれないでしょう。

ましてや、日本国内でGoogle抜きのAndroidスマートフォンが発売される可能性は無に等しいです。

そう考えると、最後(?)のHuaweiフラッグシップを買っておきたい気持ちにもなるのも致し方ないですね。

 

そんなこんなで、要するに欲しかったので型落ちで安くなってたMate20proを衝動買いしました。

 

以下レビュー

 

ファーストインプレッション

 

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背面、鏡面すぎて撮影不可能です

 

今回購入したのはSoftbank版。

キャリアの手が入っている上、SoftbankAndroidはソフトウェアアップデートが死ぬほど遅いことで有名なので躊躇しましたが、値段には抗えませんでした。

iPhoneに見慣れているとそうでもないかもしれませんが、Androidの中では相当デカいノッチに驚きます。通知領域、ほぼなし。

 

 

一応ステレオスピーカーなのですが、下部スピーカーがUSB-Cの中にあるという斬新な配置のせいで音のバランスはかなり微妙です。

この点Xperia1等は優れていたので残念ですね。

 

背面にはこの機種で一番目を惹くスクエア型のトリプルカメラがあります。

これ、キモいなあ…と今でも思っているんですが、今年のiPhoneもこんな感じになりそうでセンスが今一分かりません。P20、30はかっこいいのにね。

 

カメラ

 

「カメラのHuawei」の印象を決定付けた『P20pro』やSamsungの最新モデル『Galaxy S10』等はAIでかなーーりコッテコテの彩色にすることで「映え」た画像を作ってくれますが、Mate20proのAIは割と抑えめなのを感じます。

 

以下作例を適当に貼りますが、厳格に撮影したものではない上、圧縮されているので参考程度にして下さい。

 

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青空 標準

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青空 広角

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青空 3倍望遠(上記2枚とは別角度)

 

この映りで不満を感じる人はほとんど居ないんじゃないでしょうか。

前述のDxOMarkではP20proとMate20proがどちらも109点で同率評価ですが、P20proのトリプルカメラが「標準/モノクロ/望遠」なのに対し、Mate20proは「標準/広角/望遠」と3種の画角で分けているため、実際の撮影の幅は全く違いますね。

3種の画角を用意するトリプルカメラはGalaxyS10や次期iPhone、Xperia1等、2019年フラッグシップの標準装備となっているので、2018年末にこれを実装したMate20proの先見の明に驚きます。

 

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Mate20pro(標準)/OnePlus6 撮影別日
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Mate20pro(標準)/Xperia1 撮影別日
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Mate20pro(標準)/Xperia1 撮影別日

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Mate20pro 3倍望遠
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Mate20pro(広角)/Xperia 1(広角) Mate20proはAI夜景
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曇り 標準/10倍デジタルズーム
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Mate20pro(広角)/GalaxyS10(広角) 青空比較

 

AIはモノによってはかなり大げさに働きますが、撮影の際にオフにするのも容易なので基本的にはオンで使っていました。味付けは好みに左右されますが、少なくとも素人が何となく綺麗な写真を撮る上では非常に有用だと思います。

他にも超広角を活かしたマクロ撮影や夜間撮影、ポートレート、シルキーウェイなど、優れたハードウェアを使いこなすための機能が大量に用意されており、写真の撮影が楽しくなります。

 

 性能面

 

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通常時/パフォーマンスモード

 

antutuを走らせてみました。

Huaweiは以前、特定のベンチマークアプリの起動中のみCPUの制限を外し、スコアを盛っていた事があります。現在は「パフォーマンスモード」が明示的に用意され、任意で性能をブースト出来るようになったので、どちらも試しました。

スコア的にはSDM845搭載のOnePlus6とほぼ同等、Xperia1等のSDM855には及ばない形です。ただ、通常状態では発熱がほぼ感じられない程度にまで抑えられており、効率面はKirin980に軍配が上がりそう(パフォーマンスモード時はかなり発熱します)。

ただし、GPU性能ではSDM845に大きく水を開けられています。

 

日常使用

 

Softbank版はRAMが6GBになりますが、普段遣いでパワー不足を感じることは一切ありません。

Xperia1の方が最適化不足でストレスを感じるほどでした。

 

4200mAhのかなり大容量なバッテリーのお陰で、QHD+の有機ELにも関わらず電池もちは非常に良く、これまで使ったスマホでは一番スタミナがあるように思いました。

主観的で恐縮ですが、朝の100%から一日写真撮影やマップを中心にしっかり使い込んでも、夜に30%は残っている印象です。

 

端末のアンロック手段としては画面内の光学指紋認証と、デカいノッチの中にiPhoneXライクな3D顔認証が仕込まれています。

カメラで顔を認証する簡易的な顔認証は色々使ってきましたが、通知領域を犠牲にしただけあって暗闇でも正確に認証してくれるMate20proの顔認証はかなり便利。

顔認証も指紋認証も爆速とまでは行きませんが、ストレスを感じさせない精度と速度で非常に実用的です。

 

ソフトウェア

 

Softbank版はまだEMUI9.1が配信されていないので、9.0で最新となります。

HuaweiのカスタムスキンEMUIはかなり手が加えられている方ですが、非常に使いやすくストレスフリーです。

同様に手がかなり加えられたSamsungの『OneUI』はユーザーのカスタマイズの幅が大きく、ユーザーが好きに調整できるのが特徴的でしたが、EMUIは「買ってすぐに使える」iOSライクなカスタムスキンになっている印象です。

 

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便利なものの融通の効かない独自機能

 

OneUIやOxygenOS(OnePlusのカスタムスキン)ほど自由度は高くなく、各機能のオンオフを切り替えるスイッチがある程度ですが、その分迷うこと無く簡単に使いこなせると思います。

 

まとめ

 

衝動買いでしたが、想像以上に良い端末です。

OneUIはどうしても身体に合いませんでしたが、ここまで手を加えたスキンにも関わらずStockOSの感覚で使用できるEMUIには驚きました。

ハードウェア、ソフトウェアの両面で高め合う、そんな端末を世に出していたのはかつてのAppleですが、HuaweiはもしかするとAndroid陣営で最もそれに近い位置にいるかもしれません。

 

それだけに今後日本でHuaweiスマホを見かける機会が無くなるかもしれないのが無念です。

逆に今、買ってみません?

 

おしまい。

【実機レビュー】 うっかりWF-1000XM3買っちゃったけど、これ最高です

 

買っちゃいました。

発表された日にソニーストアで予約注文して、結局届いたのは今日です。

「NUARL NT01AX」を衝動買いした時にも書きましたが、別に僕はそんなに耳が良い訳も、こだわりが強い訳でも無いのですが、前モデル「WF-1000X」が発売された時死ぬほど購入を迷って見送った身の上なので、今回は流石に買わざるを得ませんでした。

ちなみに、今回も音周りはそこそこに、ガジェットとして見ていこうと思います。

 

到着を心待ちにしすぎて自転車で単独事故したりもしましたが、右腕が上がらない程度なので気にせずレビューしていきます!

なお、レビュー中の親機は常に「Xperia 1」です。

 

カッコいい……

 

 

すんごいかっこよくないですか?これ。

今回はシルバーもいい色だったのでかなり迷いましたが、やっぱりブラックにして正解だったように思います。

 

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2枚目 : 前モデル「WF-1000X」

 

ボタンは物理からタッチセンサーに代わり、ガジェット然としていた前モデルから打って変わり、かなりスタイリッシュな見た目です。

元々大きかった前モデルより更に巨大化し、完全ワイヤレスイヤホンとしては相当大きい部類ですが、でっぷりした印象は全くありません。

 

 

「NT01AX」を横に置いてみました。

デザインの方向性がまるで違う2機種ではありますが、「XM3」のデカさと高級感が何となく分かるでしょうか。

 

装着時はかなり出っ張りが目立ちます。

イヤーピースも6種付属しますし装着感は決して悪くありませんが、見た目の「フランケンシュタイン感」が嫌な方には向いていないかもしれません。

 

ケースが良い……

 

「NT01AX」はケースが値段の割に鬼ほどちゃっちいのが難点でした。

端子がType-Bだったり、脱落防止マグネットが無かったり、蓋の開閉が面倒だったり…。

ちなみに、「XM3」の先代モデル「WF-1000X」も異様に大きい割に使いにくいケースが欠点の一つとして挙げられていました。

 

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「WF-1000X」公式ヘルプガイドより

 

が、「XM3」のケースにはそんな先代の反省が活かされに活かされていました。

 

 

まず艶消しのブロンズとブラックがかっこいい。

これに燦然と輝く「SONY」のロゴだけで「NT01AX」の安っぽいケースを凌駕していますね(ロゴの効果には個人差があります)。

 

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蓋もイヤホンの収納もマグネットでパチリと嵌ります。

充電端子はType-C!

最新モデルでもまだType-Bを採用してくる完全ワイヤレスも多いので、これは非常に嬉しいです。

ゆくゆくは必ず枯れる規格ですからね、Type-B(早く枯れろ)。

 

ただしこのケース一つだけ欠点があって、蓋を上にすると自立しません。

 

 

充電する時はこんな感じですし、別に使用感に問題はないんですが……写真を撮る時だけ厄介ですね(笑)

 

使用感も、良い……

音!

 

本当に僕は自分の耳に自信が無いのでコメントは控えますが、すごく良い音が出てると思います。

「NT01AX」も高音が綺麗でしたが、「XM3」は全体的に卒なく「良い音」が出てる感じがして優等生だなあといった感じです(小並感)。

 

ちなみに、遅延はほとんど感じませんでした。

流石にリズムゲームは無理でしたが、勝手に遅延を織り込んで調整してくれるYoutubeNetflixでは全く気になりません。

 

ノイズキャンセリング

 

先代からSONYの完全ワイヤレスの強みであるノイズキャンセリング

先代モデルはちょっと試聴した程度なので比較は出来ませんが、完全ワイヤレスイヤホンとは思えないほど優秀だと思います。

 

完全に無音になる、という程ではありませんが、気になるノイズはほぼカットされる印象です。

今も「XM3」を付けてブログを書いていますが、NC無し(イヤホンは挿入済)だとかなりドカドカ聞こえる茶軸メカニカルキーボードの音が、NCをオンにするとかなり遠くで鳴っているように聞こえます。

この状態で音楽を再生すると打鍵音は全く気になりません。

……参考になりませんね。

NC性能はイヤーピースのフィッティングにも左右されると思いますが、僕としては非常に重宝しそうです。

 

特筆したいのがアンビエントサウンドモード。

外音取り込み機能を搭載した完全ワイヤレスは多いですが、実用的なものは非常に少ない現状、「XM3」のアンビエントサウンドはかなり優秀です。

音の方向までしっかり分かるので、これなら外で歩きながらでも使えるでしょう。

 

また、標準ではL側タッチパッド長押しで起動するクイックアテンションも面白いです。

咄嗟に会話したりアナウンスを聞いたりしたい時に有用な機能なのですが、レスポンスも早くかなり実用的だなと思います。

元々補聴器みたいな見た目をしていますが、外音取り込みを有効にすると本当に補聴器か?というレベルで音を拾ってくれます。

 

使い勝手!

 

これがねえ、いいのよ…。

 

Appleの「AirPods」はApple製デバイス間でのシームレスな連携を売りの一つにしていますが、「XM3」もかなり良い線行ってると思います。

ペアリングもNFCで簡単、複数デバイス間の切り替えも非常に楽です。

 

完全ワイヤレスイヤホンを使ったことがある人なら、少なからずタッチパッドに不信感があるかもしれません。

イヤホンサイズだとふとした拍子にタッチパッドに触れて誤爆してしまう事が非常に多く、結局物理ボタンの方が信頼性が高かったり…。

僕も購入前はタッチパッドが不安だったのですが、「XM3」についてはほぼストレスフリーで使えています。

イヤホンそのものが大きい(=パッドを避けて保持出来る面積が大きい)こと、近接センサーのお蔭で耳に入れていない時はパッドが反応しないのが大きいです。

一度耳に装着すれば反応面積の広いタッチパッドは快適そのもので、ロングタップも容易なので前述のクイックアテンションも使いやすくなっています。

 

また、先述の近接センサーにより、耳からイヤホンが離れると自動的に再生を停止することも可能です。

咄嗟の会話にはクイックアテンション、長話になりそうだったら片耳を外して会話、とシームレスに切り替えることが出来ます。

 

 

本当は外出先で使ってみてNC性能や接続性、電池持ちの話をしたかったんですが、これが届く1時間くらい前に自転車で事故ってしまい、キーボードを叩くのが限界なので、また今度使い込んで追記します……。

 

ちょっとでいいので防水は欲しかった…

 

マイナス点もいくつかあって、特に防水防塵がノーレートなのが不安です。

流石にちょっとした汗で壊れたりはしないでしょうが、防沫程度は欲しかった所です。

また、イヤホンそのものの大きさやケースの大きさがネックになる人もいるかと思います。

イヤホンの大きさの割に電池持ちは直近のハイエンドモデルと比較してそれほど長いわけではないので、ひたすら体力が必要だ!という人にも向いていないでしょう。

 

それでも今はこれが最高のTWSだと思う

 

本当にそう思います。

これから様々な完全ワイヤレスイヤホンが発表される時期でもありますが、少なくとも現時点でこれより優れたTWSは無いんじゃないでしょうか。

音質だけなら「Sennheiser MOMENTUM」、低遅延、使い勝手なら「AirPod2」、電池持ちなら~~~~とそれぞれもっと優れたTWSはありますが、通勤通学や長距離の移動で快適な音楽体験を求める人にはこれ以上無い選択肢だと考えます。 

優れた音質やNC性能もそうですが、(日本製品にしては珍しく)とことんユーザビリティに考慮した設計になっていて、純粋に使っていてストレスフリーなのがおすすめ出来るポイントです。

個人的に、完全ワイヤレスイヤホンは「ストレスからの解放」を求めて買うものだと思っているので、物凄く気に入っています。

この価格で出してくれて本当に感謝……。

 

 

 

 

SONY信者スターターキット2019